『名前のない鍋、きょうの鍋』
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『名前のない鍋、きょうの鍋』白央篤司著
[レビュアー] 産経新聞社
あなたの鍋と人生について教えてください―。フードライターの著者が、リクエストに応えてくれた18人の自宅を訪問。「いつもの鍋」を一緒に食べながら、それぞれの暮らしと半生に迫る。
就活に悩む美大生の「辛みしっかりで作るスンドゥブ」、85歳で一人暮らしの男性の「どこかで食べた『魚すき』を真似(まね)て作る〝ほぼ俺流〟の鍋」、コンサルティング会社を経営する夫婦の「具材は4つ、お酒だけで煮る『うちでいちばん適当なお鍋』」…。
著者愛用の鍋や調味料、鍋料理への思いなどをつづったコラムも読ませる。きっと鍋が食べたくなるはずだ。(光文社・1760円)