伊集院光「司馬遼太郎が嫌いだった」と告白 東出昌大は読めばわかると力説

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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 タレントの伊集院光さん(48)が司会を務めるラジオ番組「伊集院光とらじおと」に4月28日のゲストとして俳優の東出昌大さん(28)が出演。読書家としても知られる東出さんと伊集院さんが作家・司馬遼太郎について語った。

■読めばわかる

 番組では東出さんの趣味に注目。ファンからのお便りで、東出さんが司馬遼太郎好きだと知られされた伊集院さんに、司馬の魅力について尋ねられた東出さんは、司馬の随筆『二十一世紀に生きる君たちへ』(世界文化社)を紹介した。同作は司馬が小学生のために書き下ろした随筆で、司馬自身が「一編の小説を書くよりも苦労した」と語るほど力を込めた一作。東出さんは「ものすごくいいので読んで頂けたら垣間見えるんじゃないかな、僕の言葉で説明するよりネットでも読めるので目にして頂くのが一番いいと思います」と薦めた。

■司馬遼太郎が嫌いだった

 それに対し伊集院さんは「先月まで司馬遼太郎が嫌いだったんです」と衝撃の告白。その理由として「歴史の先生が嫌いだった。そこから歴史が嫌いになった。歴史を勉強しない言い訳として適しているのが『後の人が適当に書いたものじゃないか』と言うと楽なんです。その最高峰にいるのが司馬遼太郎」と語った。そして「司馬遼太郎を(そうやって)ディスっておけば、今後歴史の勉強をしないで済むという方法論だった」と釈明した。しかしこちらも伊集院さんが司会を務めるEテレの番組『100分 de 名著』の3月の特集が司馬遼太郎で、その際司馬を読んだら「超面白かった」と心境の変化があったことを明かした。過去に伊集院さんが司馬を拒否した背景には、司馬の作品でも賛否が分かれる独自の歴史解釈“司馬史観”の存在があることは間違いないだろう。


■一番のオススメは『峠』

 また司馬の作品のなかで一番のお薦めはと伊集院さんに尋ねられ、東出さんは『峠』(新潮社)だと答えた。同作は幕末の越後長岡藩士、河井継之助が主人公。「もうちょっと知ってる人の話だったら入れると思ったけど……」と伊集院さんが戸惑いをあらわすと、東出さんは「一番初めに父に薦められた。河井継之助は一冊の本を読みこんでゆくタイプ。たくさん本を読んで頭がよいつもりになっている奴なんてクソッタレだという人物だった。その継之助がどんどん成長を遂げて、色々な事が出来るようになってゆく冒険譚。読みやすいと思います」と司馬初心者にも薦められると語った。

■妻の杏も司馬好き

 東出さんの妻で女優の杏さん(30)も以前から司馬遼太郎好きを公言している。杏さんが司会を務めるラジオ番組「BOOK BAR」のなかで『菜の花の沖』(文藝春秋)と『司馬遼太郎全仕事』(文藝春秋)を薦めたこともあった。杏さんのお薦めと東出さんのお薦めが出そろい、歴史好きの夫婦の間で司馬の作品がどのような読まれ方をしているかが垣間見える放送となった。

 また5月7日から公開される東出さん主演の「ヒーローマニア 生活」の見どころも語られた。同作は東出さん初のコメディ。東出さんは「見終わった後にまったく嫌な気分がしないと思います。本当に全力でばかばかしいことやってます」と話した。

伊集院光とらじおと」月曜から木曜朝8時30分よりTBSラジオにて放送中。

Book Bang編集部

Book Bang編集部
2016年5月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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