かわいいわが子のためを思えばこそ、子育てについ力が入りすぎてしまう。
そんな親の“わが子のためを思って”の行動が、子どもの成長をジャマする結果になることもあるとか……。
そう教えてくれたのが、「花まる学習会」で、野外体験部の部長をつとめる箕浦健治さん。「花まる学習会」は、数理的思考力・読書と作文を中心とした国語力に加え、自然に触れる経験を通した子どもの成長を目的にする野外体験を三本柱として、子どもたちを将来「メシを食える人」そして「魅力的な大人」に育てることを目標に掲げる人気学習塾です。
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- 4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方
- 価格:1,540円(税込)
野外体験のリーダーとして、延べ5万人を超える子どもたちの命を預ってきた箕浦さんの長年の経験をまとめた著書、『花まる学習会式 1人でできる子の育て方』より、親がしがちな「子どもの成長をジャマする行動」4つをみてみましょう。
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■親のよくある行動1.「ケンカをしちゃダメ」と止める
子どもにケンカはつきもの。時にはぶったり、けったりということも起こります。大人は「話せばわかるでしょ」と思い、子どもがケンカしそうになると「ケンカをしちゃダメ」と止めてしまいます。しかしケンカも、子どもにとっては、子どもなりにルールを学べる成長のチャンスなのです。
それなのに親に止められ、ケンカを経験しないまま大きくなった子どもは「爪を立てない」、「噛まない」、「股間を狙わない」といった最低限のケンカのルールを知りません。そのため体がある程度大きくなって初めてケンカをしたとき、相手の子に大怪我を負わせてしまうことになるのです。
もちろん、大きなケガをしそうなほどのケンカは仲裁に入る必要がありますが、少々のことであればむやみに止めずに、「ルールを守ってケンカをすること」、「ケンカをしたらちゃんと仲直りすること」を学ばせる機会ととらえましょう。
■親のよくある行動2. “小さな”けがから守る
もともと、台所の「火」から子どもを遠ざける親は多いですが、最近はコンロがIHになり、さらにレンジが大活躍という事情もあって火を使わない家庭も多く、学校の調理実習で初めて火を使ったという子どももいます。
火傷やケガの原因に近づけたくありませんが、それは「火の怖さを知らない」ということにもつながります。
小さなマッチの火でも人が触れれば火傷をするし、間違った使い方をすれば、家を丸ごと燃やしてしまう可能性さえ持っています。そんな、あたりまえのことを理解せずに成長することは、かえって危険なことです。
「火」は大切で役に立つものだけれど、決してふざけて扱うものではないということを、幼児期に「正しく」身につけること。それが本当の意味で、子どもを守るということになるのではないでしょうか。
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