【手帖】絵本選びの道標に

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 絵本学会が、設立20周年を記念してリニューアルした機関誌『絵本BOOKEND2017』(朔北社、1200円+税)が好評だ。判型を一般読者向けに大きくしたほか、絵本作家、村上康成氏が表紙などデザインを一新した。

 特集「複眼で絵本を選ぶ」では、この20年間の刊行作品から専門家が「読み継いでほしい絵本」を紹介した。赤ちゃん絵本、幼児向け(年少、年長)、小学生向け(低学年、中高学年)、ファンタジー、科学など10分野を2人ずつ、英語教材の絵本、仕掛け絵本などの6分野は各1人が担当。1人15作品、のべ390冊を選んでいる。

 年間約2000冊が出版されている絵本。読者が選びやすいように対象、ジャンルを細かく分け、各作品に専門家の解説も。同誌編集委員長の生田美秋・高志(こし)の国文学館事業部長は「古典、定番絵本は知っていても、新刊を選ぶのは難しい。本選びに専門家の研究成果を生かしてもらえたら」と企画のねらいを説明。「リニューアルで一般の方にも手にとってもらいやすくなり、手応えを感じています」とも話している。

産経新聞
2017年7月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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