都会でささくれだった矢部太郎を癒やしたのは「大家さん」 温かい交流で「人間性を回復した」と告白

テレビ・ラジオで取り上げられた本

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お笑い芸人のカラテカ・矢部太郎さん

 11月11日お笑い芸人のカラテカ・矢部太郎さん(40)がTBS系のバラエティ番組「王様のブランチ」に出演した。矢部さんが初めて書いたマンガ、『大家さんと僕』(新潮社)が特集された。

『大家さんと僕』は雑誌「小説新潮」で連載された矢部さん初のマンガ作品。アパートの1階に住む88歳の大家さんとの交流を描いた「ちょっとヘンテコ」な作品だ。50歳近い年の差のある2人のほのぼのとした日常を描き、笑って、ほっこりして、泣けると話題になっている。現在5万部。

 番組に出演した矢部さんは舞台となった新宿の自宅のアパートを紹介した。矢部さんの書棚には作家の町田康や川上未映子らの作品が並んでおり、かなりの読書家。大家さんもまた読書家で村上春樹を愛読するハルキストだという。矢部さんは大家さんから本を借りることもあり、2人でお茶をしながら本の感想を話し合うこともあるとか。


『大家さんと僕』57ページより

 今では一緒に旅行するほどの親友になった2人だが、当初矢部さんは大家さんの距離感の近さにとまどったという。しかし次第にそのユーモアと温かい優しさに惹かれていく。それまでの都会の生活では近所付き合いもなく、隣の部屋の音もうるさく感じていたが、「好きな大家さんの音ならば騒音で生活音でさえも心地よくなった」と嬉しそうに話す矢部さん。

 また大家さんから「LINEのように」日常的な要件で手紙が届くと話し、「お家賃は払ってるけど、それ以上のものを頂いている感じ」とも語る。

 そうした交流で「人として失った人間性を回復してきてる感じでしたね」と、都会では失われた人情味あふれる大家さんの優しさに感謝をあらわした。

 司会のアンジャッシュ・渡部建さんは「ほっこりはするんですけど、色んな感情をちょっとずつ揺さぶられる素敵な作品」「切なくなるんだけど、やりとりがめちゃめちゃ面白い。くすっとくる」と絶賛。またTBSアナウンサーの笹川友里さんは「色んな人に囲まれている環境だけど時々寂しいなという瞬間がある。(大家さんは)その穴をそっと埋めてくれる。ほんとに温かい」と同書に心動かされたことを明かした。

現在Book Bangでは「大家さんと僕」の第1回から3回までを公開中。
https://www.bookbang.jp/ooyasantoboku

Book Bang編集部
2017年11月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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