2月17日に発売された「美術手帖」(2018年3月号)にて、川上未映子、柴田聡子、穂村弘などが登場している。
特集は「言葉の力。」で、ネット上で短歌や詩を発信する書き手たち、詩や言葉に関する美術館での展覧会、日本語ラップの再ブームといった言葉の問題に向き合うアーティストや詩人などの取り組みに迫った内容となっている。
歌人の穂村弘、ミュージシャンの柴田聡子、詩人・吉増剛造の個展を企画した学芸員の保坂健二朗の座談会では、「震災」「ジャンル横断」「SNS/悪い言葉」といったトピックスを中心に、2010年代を象徴する言葉や、言葉の持つ影響力、未来に向けた言語表現の展望などについて語られた。
また、共同制作を行った公演『みえるわ』が全国巡演中の小説家・川上未映子と藤田貴大(マームとジプシー)や展覧会で協働したアーティストの毛利悠子と詩人の大崎清夏の対談、ヴァーバル・アート・ユニット「TOLTA」、言語表現とレイアウトの問題を模索する注目の若手グループ「いぬのせなか座」などのインタビューを掲載。言葉に関わる刺激的な表現が生まれる「場」に注目もスポットが当てられ、日本語ラップにおける共同体について考察するテキストや独自の活動で人気を集めるラッパー・GOMESSのインタビューも掲載している。
そのほか、東京オペラシティ アートギャラリーで個展を開催している谷川俊太郎のインタビューと展覧会レポートやマンガ『月に吠えらんねえ』についてのエッセイなどを掲載。いぬのせなか座が編集・デザインを担当し、現在活躍する気鋭の詩人の作品と、現代詩についての解説を付けた20ページにわたる綴じ込み付録「現代詩アンソロジー」も収録する。
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2018年2月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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