元祖クールビューティ梶芽衣子が稲垣吾郎の残酷な悪役を絶賛[ゴロウ・デラックス]
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稲垣吾郎さん(44)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に18日、女優の梶芽衣子さん(71)が出演した。元祖クールビューティの梶さんが稲垣さん演じる悪役を絶賛した。
■反骨の女優人生を綴った一冊
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日本における「クールビューティ」の元祖とも言われる梶さん。彼女が70年代にデビューしてから最近の活動まで激動の人生を綴った著書『真実』(文藝春秋)がこの日の課題図書。梶さんの座右の銘は本の帯にも書かれている「媚びない めげない 挫けない」。稲垣さんは「全く僕にはないですね。でも立ち直りも早いですけどね」とめげやすい自身の性格と対比しながら梶さんを歓迎した。
梶さんはスカウトされて芸能界に入り、モデル活動を経て17歳で映画デビュー。当時優等生ばかりだった女優たちのなかで、ただ一人「非行少女」のイメージで売り出し、「女囚さそり」シリーズの成功で70年代「最も客を呼べる女優」になっていった。映画監督クエンティン・タランティーノも梶さんの大ファンだという 。
■独身の理由を明かす
梶さんは今も独身。その裏には40年前にした婚約者との約束があると同書でも明かしている。駆け出しの女優だった梶さんは当時の恋人と結婚し、結婚後は家庭に入るつもりで同棲もしていたという。そこに舞い込んだのが「女囚さそり」シリーズの大ヒット。環境がガラリと変わり、契約上仕事がやめられなくなった梶さんは結婚を断念することとなった。そして別れる際に婚約者に誓ったのが「誰とも結婚するな」「死ぬまで仕事をやめるな」というふたつの約束だった。梶さんはその約束を守り、今でも独身で仕事を続けていると明かした。
■悪役吾郎を絶賛
梶さんは同じ俳優業に勤しむ稲垣さんにも興味津々。稲垣さんが2010年公開の映画「十三人の刺客」で演じた極悪非道で残酷な悪役を「13人の刺客が全員すっ飛んであなた一人光ってた」「すっごく怖かったです」と絶賛。梶さんが「どうしてこのお役を受けたの?」と問うと稲垣さんは「自分の役者人生のなかで大きな転機」「最初は13人のほうだと思っていた」と明かす。「意外とさらっとやらせていただいて。監督の存在もすごく大きくて、演技指導は全くなかった」と三池崇史監督に感謝をあらわしながら、三池監督のなかでアイドルをしている稲垣さんと役柄のお殿様の「浮世離れした感じが僕の立場とリンクしてみえたのかもしれない」と当時を振り返った。
また主役の役所広司さんに「凄くリラックスさせてもらった」、市村正親さんにも「なんとも言えない包み込んでくれる包容力で」と共演者に恵まれて自然体でいられたことを語りながら、「本当にお殿様気分で人を殺めて楽しくやらせてもらった結果ああなっちゃった」と稲垣さんの性格が若干恐ろしくなるような撮影秘話を明かした。
また梶さんが28年間続けたテレビドラマ「鬼平犯科帳」のおまさ役を運命の役だと語るシーンや、最近再開した歌手活動についても言及があった。ライブについて「今一番楽しい。これ以上元気をもらえるものはないと思った」と語り、稲垣さんにも歌を「絶対続けてね!」と力説していた。
「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜0:58から放送中。次回の放送は5月24日。ゲストは太田哲雄さん。課題図書は『アマゾンの料理人』(講談社)。公式サイトでは予告動画を配信中。
http://www.tbs.co.jp/goro-dx/
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