清原和博が甲子園に現れた理由 輝く球児たちは清原の目にどう映ったのか[ノンフィクションベストセラー]

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清原和博の目に球児はどう映ったのか――(*写真はイメージ)

 8月21日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 ノンフィクション・教養書他第1位は『大家さんと僕』が獲得した。
 第2位は『清原和博 告白』。第3位は『漫画 君たちはどう生きるか 』となった。

 2位となった『清原和博 告白』は元プロ野球選手清原和博氏が自身の半生を振り返った一冊だ。スポーツ総合雑誌Numberの一年間にわたる連載をまとめ、甲子園のヒーロー・日本を代表するスラッガーだった清原氏がなぜ覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕されるところまで堕ちてしまったのか、彼の心の闇につぶさに光をあてている。

 清原氏は先日、記念すべき第100回を迎えた夏の甲子園大会の決勝戦に姿を見せたことで話題となった。来場も同書にまつわる取材の一環であったようで、翌日Numberのウェブサイトには清原氏とともに決勝を観戦した記者による記事「『夢なのか、現実なのか……』清原和博は甲子園決勝で何を見たか。」(http://number.bunshun.jp/articles/-/831690)が掲載された。同記事によると甲子園への来場はNumberでの連載中からの悲願だったようで、《「甲子園に行きたいです。100回目の夏、甲子園に行けたら、何か変われるかもしれない。そう思うんです――」》と清原氏が懇願していたと記されており、社会的影響を懸念しながらも、清原氏が失った自分を取り戻し、前に進むために必要な一歩だったことが明かされている。同記事では《藤原恭大に驚き、金足農に拍手。》とあるように球児たちに対する清原氏の見解も記されている。同記事からは清原氏を含む甲子園球児たちの純粋さとそこに漬け込まれることの危険さ、両面が感じられ『清原和博 告白』の見事なサブテキストとなっている。

1位『大家さんと僕』矢部太郎[著](新潮社)

1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの”二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。泣き笑い、奇跡の実話漫画。(新潮社ウェブサイトより)

2位『清原和博 告白』清原和博[著](文藝春秋)

「自分の人生を振り返って、どこからおかしくなったのかとか、狂い始めたんだろうとか。苦しかったですね……」 覚醒剤取締法違反で逮捕されてから2年。栄光と転落の半生と、自らの罪を悔いながら、鬱病、薬物依存とたたかう日々を赤裸々に綴る。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『漫画 君たちはどう生きるか』吉野源三郎[原作]羽賀翔一[画](マガジンハウス)

人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!(マガジンハウスウェブサイトより抜粋)

4位『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』デイヴィッド・S・キダー[著]ノア・D・オッペンハイム[著]小林朋則[訳](文響社)

5位『JAPAN CLASS そうそう!これがニッポンて国なんだよ!』ジャパンクラス編集部[編](東邦出版)

6位『君たちはどう生きるか』吉野源三郎[著](マガジンハウス)

7位『土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」公式ブック』テレビ朝日[監修](文藝春秋)

8位『俺、つしま』おぷうのきょうだい[作](小学館)

9位『乃木坂46写真集 乃木撮 VOL.01』乃木坂46[著](講談社)

10位『あるかしら書店』ヨシタケシンスケ[著](ポプラ社)

〈単行本 ノンフィクション・教養書他ランキング 8月21日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年8月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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