望月衣塑子記者の著書『新聞記者』映画公開でベストセラーに[新書ベストセラーランキング]
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7月17日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』が獲得した。
第2位は『人間の本性』。第3位は『未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること』となった。
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- 新聞記者
- 価格:880円(税込)
4位以下で注目は10位にランクインした『新聞記者』。東京新聞の記者、望月衣塑子さんが著した一冊。6月28日に映画版が公開され話題に。映画は143スクリーンでの公開という小さな規模でのスタートながら、公開初週の土日に興行収入ランキング10位にランクインする健闘をみせた(興行通信社調べ 7月1日発表)。それに伴い2017年10月に出版された新書ながらベストセラーランキングに再浮上。新書には望月記者の半生や記者としての思いが綴られている。映画版は新書の内容を下敷きにしてはいるもののオリジナルストーリーが展開する。政権が隠そうとする闇の権力構造を暴くべく調査を進める記者と、政権内部で不都合なニュースをコントロールするエリート官僚が登場し、二人が真実と正義を求め葛藤する様子を描く。映画ならではの脚色が加えられているものの、エンターテイメントとリアリティが融合した作品として評判だ。
■新書 ノンフィクションランキング
1位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林[著](文藝春秋)
芝居の達人、人生の達人 今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。それはユーモアと洞察に満ちた樹木流生き方のエッセンスです。(文藝春秋ウェブサイトより)
2位『人間の本性』丹羽宇一郎[著](幻冬舎)
コンピュータやAIは目まぐるしく進化しているが、それらをコントロールする人間ははたして進化しているといえるだろうか。年を重ねても人を妬んだり恨んだりと自己中心的な他人を見て落胆しつつ、同様に成長していない自分に愕然とする。このような人間の心のあり方は時代が変わっても普遍的なテーマであることに変わりはなく、だからこそ古今東西の哲学者が「人間とは何か」を探求し続けているのだ。この深遠な問いと人間の生き方について伊藤忠商事前会長、元中国大使で稀代の読書家でもある著者が、その豊富な人生経験から考察した一冊。(幻冬舎ウェブサイトより)
3位『未来の地図帳 人口減少日本で各地に起きること』河合雅司[著](講談社)
47都道府県はもはや維持できない。20年後の日本人はどこに暮らすのか? 累計76万部超の『未来の年表』シリーズ著者最新作! 今回は、これまで誰も本格的に試みることのなかった2つのアプローチに挑んだ。1つは、現在を生きる人々が国土をどう動いているのかを追うこと。もう1つは、「未来の日本人」が日本列島のどこに暮らしているのかを明らかにすることである。(中略)2045年まで各自治体の人口がどう変動するかをまとめた、最新版「日本の地域別将来推計人口」が公表されて以降、その詳細を深堀りした一般書はなかった。本書はその先陣を切るものである。(講談社ウェブサイトより抜粋)
4位『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』橋下徹[著](PHP研究所)
5位『キレる! 脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』中野信子[著](小学館)
6位『妻のトリセツ』黒川伊保子[編]著[著](講談社)
7位『新聞という病』門田隆将[著](産経新聞出版)
8位『知らないと恥をかく 世界の大問題(10) 転機を迎える世界と日本』池上彰[著](KADOKAWA)
9位『政治を選ぶ力』橋下徹[著]三浦瑠麗[著](文藝春秋)
10位『新聞記者』望月衣塑子[著](KADOKAWA)
■新書 ノベルスランキング
1位『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)
2位『約束のネバーランド ノーマンからの手紙』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)
3位『約束のネバーランド ママたちの追想曲』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)
4位『オメガの寵妃は甘い閨で孕む』華藤えれな[著](笠倉出版社)
5位『十津川警部 追憶のミステリー・ルート』西村京太郎[著](徳間書店)
6位『僕のヒーローアカデミア 雄英白書 祭』堀越耕平[原作]誉司アンリ[著](集英社)
7位『技術要塞戦艦大和』林譲治[著](経済界)
8位『覇権交代(4) マラッカ海峡封鎖』大石英司[著](中央公論新社)
9位『ONE PIECE novel A(2) 新世界篇』尾田栄一郎[原作]浜崎達也[著](集英社)
10位『NARUTO-ナルト- カカシ烈伝 六代目火影と落ちこぼれの少年』江坂純[著]岸本斉史[原作](集英社)
〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 7月17日トーハン調べ〉
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