【話題の本】『まちがう人』和田さん研究家・K著 「幻の書」出版で抱腹絶倒

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□『まちがう人 まちがい大将・和田さんの迷言&迷事件集「Wadadas」』

 「かんづきあさり(観月ありさ)」「ゆりカゴから酒場まで(墓場)」「ファイティング・ニモ(ファインディング)」「海のシャチ(幸)」、自分の結婚披露宴であいさつが長い主賓に新郎自ら「もう、それくらいにしてください」…。

 爆笑の言い間違い、ありえない言動・ドラマの主「和田さん」は東京の広告会社に長く勤め、ケアレスミス、勘違い、もの忘れなどから、さまざまな伝説をつくってきた。

 それを同僚のK氏が1990年代に小冊子「Wadadas(ワダダス)」にまとめ、広告業界内外で話題に。その「幻の書」が再編集され、今月はじめに出版された。さっそく、「ついに『幻の書』が…楽しみにしていた」「抱腹絶倒。しみじみするエピソードもある」など反響が寄せられているという。

 数々の「まちがい」にもかかわらず、〈なぜかみんなに愛されている不思議な人〉和田さん。その人柄をたたえた上でK氏は「(間違いを)許し合う社会、温かく認め合う人間関係が今だからこそ大事」と語る。

 昨年亡くなった漫画家、さくらももこさんも和田さんの「まちがいネタ」をエッセーで何度も取り上げ、出版化でも協力を約束。さくらさんが描いたイラストが本書の帯を飾っている。(ダイヤモンド社・1100円+税)

 三保谷浩輝

産経新聞
2019年7月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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