「ビジネス書大賞 2018」が決定 NIKE創業者による自伝『SHOE DOG』が受賞

文学賞・賞

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「ビジネス書大賞 2018」が発表され、フィル・ナイトさんの『SHOE DOG』(東洋経済新報社)が大賞に選ばれた。

『SHOE DOG』は、世界的なスポーツブランドに成長したナイキ(NIKE)の共同創業者で前会長だったフィル・ナイトが、日本のシューズブランド「オニツカ」の靴をアメリカで販売することから始まり、「ナイキ」の創業に至るまでを明かした一冊だ。

 著者のフィル・ナイトさんは、世界最高のスポーツ用品メーカー「ナイキ」の創業者。1938年生まれ。オレゴン州ポートランド出身。オレゴン大学卒業。1年間のアメリカ陸軍勤務を経て、スタンフォード大学大学院に進学。MBA(経営学修士号)取得。1962年にオレゴンの「ブルーリボン・スポーツ」社の代表として日本のシューズ・メーカーであるオニツカを訪れ、同社の靴をアメリカで売るビジネスを始める。その後独自ブランドの「ナイキ」を立ち上げ、社名もナイキと変更。創業メンバーたちとともに、スポーツ用品界の巨人、アディダスとプーマをしのぐ企業へと同社を育て上げる。1964年から2004年まで同社のCEO、その後2016年まで会長を務める。

 そのほか、準大賞に山口周さんの『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社)とルトガー・ブレグマンさんの『隷属なき道』(文藝春秋)が、審査員特別賞に佐藤航陽さんの『お金 2.0』(幻冬舎)が選ばれた。

「ビジネス書大賞」は、1年間を代表するビジネス書を選出し、表彰する、日本初のビジネス書アワード。「ビジネス書のプレゼンスをさらに大きなものとすることで、出版業界の活性化に貢献するとともに、日本のビジネスパーソンの成長、ひいては日本のビジネス界の発展に貢献する」ことを目的に、2009年10月に創設。選考方法は、過去1年間に刊行されたビジネス書の中から、書店員、ブロガー、出版社、マスコミの代表、六本木アカデミーヒルズライブラリー会員および一般読者の一次投票によってノミネート作品を選出し、審議を経て、最終選考会出席者による再投票を行い大賞ほか各賞が決定される。

 なお、「ビジネス書大賞 2018」のノミネート作品は以下のとおり。

『MBA100 の基本』グロービス/嶋田毅[著]東洋経済新報社
『お金2.0』佐藤航陽[著]幻冬舎
『革命のファンファーレ』西野亮廣[著]幻冬舎
『「原因と結果」の経済学』中室牧子/津川友介[著]ダイヤモンド社
『SHOE DOG 靴にすべてを。』フィル・ナイト[著]大田黒奉之[訳]東洋経済新報社
『スタンフォード式 最高の睡眠』西野精治[著]サンマーク出版
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』山口周[著]光文社
『漫画 君たちはどう生きるか』吉野源三郎/羽賀翔一[著]マガジンハウス
『未来の年表』河合雅司[著]講談社
『隷属なき道』ルトガー・ブレグマン[著]野中香方子[訳]文藝春秋

Book Bang編集部
2018年5月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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