大沢在昌「本作で答えは見つかった」 「新宿鮫」シリーズ8年ぶりの新刊で新展開へ

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 11月26日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『暗約領域 新宿鮫XI』が獲得した。
 第2位は『人間』。第3位は『とあるおっさんのVRMMO活動記(20)』となった。

 1位の『暗約領域 新宿鮫XI』は人気の警察小説「新宿鮫」シリーズ8年ぶりの最新作。前作『絆回廊 新宿鮫X』(光文社)では物語にファン驚愕の大きな変化が起きた。それを受け今作では新展開を迎え、新たなキャラクターも登場し、シリーズの第二期のはじまりとも読める。作者の大沢在昌さんは《八年前『絆回廊 新宿鮫X』をだしたときに、続篇を書くことは決めていた。が、どう書くかに迷っていた。失ったものを取り戻すことはできない。だからといって前に進まなければ、鮫島ではない。本作で答えは見つかった、そう思っている。》(特設サイトより)と今作に込めた思いを綴っている。

 刊行を記念し、大沢さんのサイン会が12月4日に名古屋で、5日に東京で行われる。詳細は下記特設サイトまで。
https://special.kobunsha.com/osawa/event/

1位『暗約領域 新宿鮫XI』大沢在昌[著](光文社)

信頼する上司・桃井が死に、恋人・晶と別れた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、孤独の中、捜査に没入していた。北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した鮫島に新上司・阿坂景子は、単独捜査をやめ、新人刑事・矢崎と組むことを命じる。一方、国際的犯罪者・陸永昌は、友人の死を知って来日する。友人とは、ヤミ民泊で殺された男だった──。冒頭から一気に読者を引き込む展開、脇役まで魅力的なキャラクター造形、痺れるセリフ、感動的なエピソードを注ぎ込んだ、八年ぶりのシリーズ最新作は、著者のミステリー&エンターテインメント作家としての最高到達点となった!(光文社ウェブサイトより)

2位『人間』又吉直樹[著](毎日新聞出版)

僕達は人間をやるのが下手だ。38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは? 初の長編小説にして代表作、誕生!!(毎日新聞出版ウェブサイトより)

3位『とあるおっさんのVRMMO活動記(20)』椎名ほわほわ[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

冴えないおっさんによるVRMMOファンタジー第20弾! アースは妖精国にあるミミック姉妹のダンジョンで、久しぶりに罠解除の妙を堪能。それから人族の街に戻ると、旧知のツヴァイらからの頼みをきっかけに、人助けならぬドラゴン助けに奔走する。続いて龍の国を訪れた彼は、またしても魔剣【円花】の世界に招かれる。そしてそこで、全種族の平和を脅かしかねない最悪の存在と遭遇するのだった――「ワンモア」世界に影が忍び寄る!? 冴えないおっさん、VRMMOファンタジーで今日も我が道を行く!(アルファポリスウェブサイトより)

4位『ゲート SEASON2(4)漲望編 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり』柳内たくみ[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

5位『ライオンのおやつ』小川 糸[著](ポプラ社)

6位『祝祭と予感』恩田 陸[著](幻冬舎)

7位『ツナグ 想い人の心得』辻村深月[著](新潮社)

8位『異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。(2) この世界は俺にとってイージーモードでした』WING[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

9位『勘違いの工房主(3) 英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話』時野洋輔[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

10位『神に愛された子(4)』鈴木カタル[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

〈単行本 文芸書ランキング 11月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年11月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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