第24回日本ミステリー文学大賞が10月30日に発表され、作家の黒川博行さんに決まった。
黒川さんは、1949年愛媛県生まれ。京都市立芸術大学卒業。会社勤めの後、高校の美術教師に。第1回サントリーミステリー大賞で佳作となった『二度のお別れ』が1984年に刊行されデビュー。同賞第4回で『キャッツアイころがった』が大賞を受賞する。翌年作家専業となる。軽妙な大阪弁と緻密な取材に裏打ちされた独自の世界で「大阪府警」シリーズ、「疫病神」シリーズなどが人気に。1996年には『カウント・プラン』で第49回日本推理作家協会賞受賞と同時に、初の直木賞候補となる。以後、『疫病神』『文福茶釜』『国境』『悪果』)が候補となり、2014年に『破門』で第151回直木賞を受賞した。
また同賞の新人賞に茜灯里さんの「オリンピックに駿馬は狂騒う」が選ばれた。
贈呈式は、来年3月23日、東京・内幸町の帝国ホテルで行われる。
「日本ミステリー文学大賞」は、光文文化財団が主催する賞。ミステリー文学の発展に寄与した作家や評論家に贈られ、受賞者には正賞のシエラザード像と副賞の賞金300万円が与えられる。
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