本日22日(金)に発売された小説誌「小説新潮」(2018年7月号)で、安部龍太郎による「迷宮の月」と黒川博行による「熔果」の連載がスタートした。
安部龍太郎による連載「迷宮の月」は、遣唐使・栗田真人と中国史上唯一の女帝・則天武后の対決を描いたインテリジェンス小説。作家生活30周年を記念した連載となる。また、中国史研究家の氣賀澤保規との対談が掲載され、唐と日本の関係を描く「迷宮の月」がより愉しめる内容となっている。
黒川博行による連載「熔果」は、元大阪府警マル暴担当刑事コンビを主人公にしたピカレスク小説。『悪果』『繚乱』『果鋭』と続く堀内・伊達シリーズの最新作だ。第1回は暴力団のフロント企業「ヒラヤマ総業」で調査員をしている伊達と堀内が占有屋に接触する場面が描かれる。
そのほか本誌では、お笑い芸人・ハライチの岩井勇気によるエッセイ「僕の人生には事件は起きない」がスタートしたほか、帚木蓬生や篠田節子、重松清、恩田陸、今野敏、原田マハ、米澤穂信、木下昌輝、霧島兵庫、志川節子、藤原緋沙子、三好昌子、諸田玲子などの作品を掲載している。
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2018年6月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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