「スマホは現代のアヘン」スマホの依存性を世に知らしめた『スマホ脳』 上半期ベストセラー1位[新書部門]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 6月1日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『在宅ひとり死のススメ』が獲得した。
 第2位は『スマホ脳』。第3位は『どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち(2)』となった。

 2位の『スマホ脳』は同じく6月1日に発表されたトーハン調べの2021年上半期ベストセラーでも新書部門で1位、総合部門で3位に輝き、2021年上半期を代表する一冊となった。同書はスウェーデンの精神科医がデジタル・デバイスの使いすぎに警鐘を鳴らした一冊。最新の研究成果からスマホの便利さに脳が依存してしまい、体や心に様々な悪影響を及ぼすことを解説している。「脳がスマホに操られている」、「スマホは現代のアヘン」、「スティーブ・ジョブズでさえ、我が子にIT端末を持たせなかった」など衝撃的な事実が提示され、多くの人にスマホの依存性の高さと健康への影響を知らしめた。3月には日本テレビ系バラエティ番組「世界一受けたい授業」に著者のアンデシュ・ハンセン氏が出演し、大きな話題となった。

1位『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子[著](文藝春秋)

累計111万部ベストセラー『おひとりさまの老後』シリーズ、最新作!  「慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法」を提案。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。(新潮社ウェブサイトより)

3位『どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち(2)』宮口幸治[著](新潮社)

「頑張る人を応援します」。世間ではそんなメッセージがよく流されるが、実は「どうしても頑張れない人たち」が一定数存在していることは、あまり知られていない。彼らはサボっているわけではない。頑張り方がわからず、苦しんでいるのだ。大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』に続き、困っている人たちを適切な支援につなげるための知識とメソッドを、児童精神科医が説く。(新潮社ウェブサイトより)

4位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

5位『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一[著]守屋淳[翻訳](筑摩書房)

6位『名画で読み解く プロイセン王家 12の物語』中野京子[著](光文社)

7位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

8位『トヨタが「現場」でずっとくり返してきた言葉』若松義人[著](PHP研究所)

9位『生物はなぜ死ぬのか』小林武彦[著](講談社)

10位『京大 おどろきのウイルス学講義』宮沢孝幸[著](PHP研究所)

〈新書ランキング 6月1日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年6月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク