『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』原田ひ香著 レビュー 産経新聞 [レビュー] (日本の小説・詩集) 『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』 著者 原田 ひ香 [著] 出版社 中央公論新社 ジャンル 文学/日本文学、小説・物語 ISBN 9784120054648 発売日 2021/09/21 価格 1,760円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』原田ひ香著 [レビュアー] 産経新聞社 家族から届く小包をテーマにした短編集だ。業者から購入した野菜セットを地元の母親からだと偽る女性。亡くなった父親に毎年昆布を送っていた人の正体は―。 地元の銘菓や野菜はともかく、エコバッグに靴下に…と段ボールの隙間を埋めるように入っている品々は「こっちでも買えるから」と言いたくなる。だが、開封したときに受け取るのはモノだけではなく送り主の愛情だ。 再婚した母親とのすれ違い。娘の上京を反対していた母親。心の距離を埋めるのに、思いを込めた小包が一役買う。心温まる6編が収録されている。(中央公論新社・1760円) 2021年10月3日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 中央公論新社 産経新聞社 原田ひ香 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか