伊坂幸太郎の本屋大賞ノミネート作品『フーガはユーガ』に書評家が警鐘「あっけにとられないように!」[文庫ベストセラー]

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 10月19日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『陰の人 吉原裏同心(36)』が獲得した。
 第2位は『フーガはユーガ』。第3位は『ソードアート・オンライン26 ユナイタル・リングV』となった。

 2位にランクインした『フーガはユーガ』は伊坂幸太郎さんが2018年に発表した長編小説。「双子」を題材にした不思議な物語で2019年本屋大賞にもノミネートされた。文芸評論家の大森望さんは実業之日本社ウェブサイトの刊行記念ブックレビューで《一卵性双生児の入れ替わりものとなると、すでにあらゆるパターンが出尽くしているんじゃないかという気がするが、伊坂幸太郎はこのモチーフにあえて真正面から挑戦し、まったく新しいパターンを開発する》と伊坂さんが考え出した特殊設定について解説。そして《小説はこの一点を核に組み立てられ、あらゆる要素がそのためだけに周到にちりばめられている。余計なものは徹底的に削ぎ落とされ、“僕”が語るほとんどすべてがそこに関係してくる。鮮やかな結末であっけにとられないように、くれぐれも注意深く読んでください。》と読者に釘を差している。

1位『陰の人 吉原裏同心(36)』佐伯泰英[著](光文社)

吉原を過去最大の危機が襲う。会所頭取、四郎兵衛の無残な姿。すべてを乗っ取らんと着々と勢力を固める一味。その周到な計略に、残された面々は苦境に耐えるばかり。一方、修業中の京から姿を消した神守幹次郎。最後の頼みの綱ともいえる彼は一体どこにいるのか? そして、吉原は生き残れるのか……!? いま「吉原裏同心」は新たな時代へと踏み出す!(光文社ウェブサイトより)

2位『フーガはユーガ』伊坂幸太郎[著](実業之日本社)

伊坂幸太郎史上 もっとも切なく、でも、あたたかい。  僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い 双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語(実業之日本社ウェブサイトより)

3位『ソードアート・オンライン26 ユナイタル・リングV』川原礫[著](KADOKAWA)

「キリトさま……アスナさま……アリスさま。……お帰りなさいませ」  セントラル・カセドラル八十階《雲上庭園》。そこでキリトたちを待っていたのは、懐かしい人々との再会だった。  彼女たちを目覚めさせるため、そして《アンダーワールド》に迫る悪意の正体を突き止めるため、キリトは策謀渦巻く惑星アドミナへと飛ぶ。  そのころ、《ユナイタル・リング》世界ではシノン、シリカたちにより、フィールドボス攻略戦の幕が切って落とされていた。キリトとアスナ、アリスという主戦力を欠きながらも善戦する一同だが、戦いは熾烈さを増していき――。(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『元彼の遺言状』新川帆立[著](宝島社)

5位『沈黙のパレード』東野圭吾[著](文藝春秋)

6位『斬雪 風の市兵衛 弐』辻堂魁[著](祥伝社)

7位『護(まも)られなかった者たちへ』中山七里[著](宝島社)

8位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

9位『裏用心棒譚二 流葉断の太刀』上田秀人[著](徳間書店)

10位『三河雑兵心得 7 伊賀越仁義』井原忠政[著](双葉社)

〈文庫ランキング 10月19日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年10月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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