益田ミリ 何かを学んだり人気の観光地も制覇しない「ただ行ってみるだけ」の旅エッセイが人気 10年以上売れ続ける秘密とは[文庫ベストセラー]

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 10月24日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『蘇れ、吉原 吉原裏同心(40)』が獲得した。
 第2位は『吸血鬼の原罪 天久鷹央の事件カルテ』。第3位は『京都寺町三条のホームズ 20 見習いたちの未来展望』となった。

 4位以下で注目は9位にランクインした『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』。イラストレーターの益田ミリさんによる旅行エッセイ。2008年に出版され文庫化は2011年。発売から10年以上たつも未だに売れ続ける人気の一冊。何かを学ばなくても人気の観光地も回らなくてよい、「ただ行ってみるだけ」という気楽な姿勢が人気。いくつかの大手書店ではその書店の名前と益田さんのオリジナルイラストを入れた独自のカバーが巻かれており、各書店で大々的に展開していることも売れ続ける要因のひとつだ。コロナ禍も過ぎ、紅葉の秋にふらりと旅に出たくなった人におすすめの一冊。

1位『蘇れ、吉原 吉原裏同心(40)』佐伯泰英[著](光文社)

寛政五年十一月、江戸を見舞った大火事の後、吉原に大勢の客が押し寄せる。その正体を巡り、会所八代目頭取四郎兵衛と一人二役の裏同心神守幹次郎は苦悩する。さらに困窮する切見世女郎らを救うため、幹次郎の密命を帯びた澄乃を、これまでにない危機が襲う!新たな敵が触手を伸ばす中、吉原を苦境から救い出そうとする廓の人々、それぞれの祈りが交差する。(光文社ウェブサイトより)

2位『吸血鬼の原罪 天久鷹央の事件カルテ』知念実希人[著](実業之日本社)

200万部突破の大人気シリーズ、最新傑作!二つの傷跡。抜かれた血液。犯人は……吸血鬼?(実業之日本社ウェブサイトより)

3位『京都寺町三条のホームズ 20 見習いたちの未来展望』望月麻衣[著](双葉社)

大学3年の夏休み。京都国立博物館でマネージメント担当のインターンとして働くことになった葵のところに、香港のジウ・イーリンから電話が入った。「香港の美術館での展示会に円生の絵が飾られている」小松探偵事務所から姿を消した円生は、香港にいるのか?清貴と小松は香港に飛ぶが……。(双葉社ウェブサイトより)

4位『半沢直樹 アルルカンと道化師』池井戸潤[著](講談社)

5位『正欲』朝井リョウ[著](新潮社)

6位『もう、聞こえない』誉田哲也[著](幻冬舎)

7位『宝石商リチャード氏の謎鑑定 ガラスの仮面舞踏会』辻村七子[著](集英社)

8位『水無月家の許嫁3 天女降臨の地』友麻碧[著](講談社)

9位『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』益田ミリ[著](幻冬舎)

10位『傷モノの花嫁』友麻碧[著](講談社)

〈文庫ランキング 10月24日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年10月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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