「若い頃に頂点を見てしまったら、その後どうなるか」堂場瞬一が描く「1年だけ輝いた男たち」の末路[文庫ベストセラー]

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1月18日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『開戦 惣目付臨検仕る(三)』が獲得した。
第2位は『異変ありや 空也十番勝負(六)』。第3位は『三千円の使いかた』となった。

4位以下で注目は7位に初登場の『ピーク』。堂場瞬一さんの2019年の作品の文庫版。新聞記者の永尾は配属1年目にプロ野球の「野球賭博」を暴く世紀のスクープをものにし有頂天となった。しかしその後はパッとせず、自身を「一発屋」と卑下する鬱屈とした毎日を送っていた。一方永尾のスクープで野球界を追われたのは、当時新人賞を受賞するほどの有望なピッチャーだった竹籐。17年後、永尾の前に竹籐は殺人事件の容疑者として現れる。永尾は竹籐が人を殺したとは思えず、孤独な取材をはじめ二人の人生が再び交錯する。堂場さんは文庫版の発売にあわせ《若い頃に頂点を見てしまったら、その後どうなるか……というテーマに挑んだ作品です。どうぞお楽しみ下さい。》(Twitterアカウント チーム堂場瞬一より)とメッセージを発信している。

1位『開戦 惣目付臨検仕る(三)』上田秀人[著](光文社)

惣目付として、奥右筆、目付に楔を打ち込んできた水城聡四郎に将軍吉宗から新たな命が下った。監察する対象「大奥」。御広敷用人を務め、経験、知識のある聡四郎ではあったが、かつての“職場”は聡四郎の転任後、元の木阿弥になっていた。そして、大奥に切り込む聡四郎を意外な敵が狙う──。「惣目付」シリーズ、目が離せない激闘が繰り広げられる衝撃の第三弾。(光文社ウェブサイトより)

2位『異変ありや 空也十番勝負(六)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

3年ぶりの書き下ろし新作!武者修行中の嫡子・空也の身を案じる江戸の坂崎磐音のもとに、長崎会所の高木麻衣から文が届く。薩摩の酒匂一派最後の刺客、太郎兵衛との勝負の末、瀕死の重傷を負った空也は、出島で異人医師の手当てを受けたものの、いまだ意識が回復しないという。懸命の介護を続ける麻衣のもとを高麗の剣術家が訪れ、二日間、空也とふたりだけにしてほしいと願い出るが……。目覚めた空也は何をなすのか!?空也の武者修行が再び動き出す!(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『三千円の使いかた』原田ひ香[著](中央公論新社)

「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」突然の入院、離婚、介護費用……。一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説!〈解説〉垣谷美雨(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『[新版]日本国紀<上>』百田尚樹[著](幻冬舎)

5位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

6位『[新版]日本国紀<下>』百田尚樹[著](幻冬舎)

7位『ピーク』堂場瞬一[著](朝日新聞出版)

8位『隠し絵 風烈廻り与力・青柳剣一郎』小杉健治[著](祥伝社)

9位『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件5.5』佐伯さん[著](SBクリエイティブ)

10位『ノースライト』横山秀夫[著](新潮社)

〈文庫ランキング 1月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年1月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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