養老孟司×南直哉、小林武彦、藻谷浩介、阿川佐和子 対談集が初登場「人生を考える一助にしていただければ」[新書ベストセラー]

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 8月22日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』が獲得した。
 第2位は『世界はなぜ地獄になるのか』。第3位は『老い方、死に方』となった。

 3位に初登場の『老い方、死に方』は養老孟司さんの対談集。2020年に心筋梗塞で入院し、愛猫まるの死を経た養老孟司さんが、識者4人と対談し「老いと死」について語る。対談相手は以下の四人。恐山菩提寺の住職代理を務める禅僧で『超越と実存』(新潮社)などの著書がある南直哉さん。東京大学教授で『生物はなぜ死ぬのか』(講談社)が話題の生物学者・小林武彦さん。地域エコノミストで『里山資本主義』(KADOKAWA)などの著書で知られる藻谷浩介さん。作家・エッセイストで『聞く力』(文藝春秋)の著者・阿川佐和子さん。養老さんは同書のまえがきで《それぞれの対談相手の方たちが一流の人物だったので、読者がどう思われるかはともかく、本人としてはたいへん面白かった。ぜひ読んでいただき、人生を考える一助にしていただければと願う》と対談の感想を述べている。

1位『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』今井むつみ[著]秋田喜美[著](中央公論新社)

日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか?子どもはいかにしてことばを覚えるのか?巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは?言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『世界はなぜ地獄になるのか』橘玲[著](小学館)

人種や性別、性的指向などによらず、誰もが「自分らしく」生きられる社会は素晴らしい。だが、光が強ければ強いほど、影もまた濃くなる。「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現を目指す「社会正義(ソーシャルジャスティス)」の運動は、キャンセルカルチャーという異形のものへと変貌していき、今日もSNSでは終わりのない罵詈雑言の応酬が続いている──。わたしたちは天国(ユートピア)と地獄(ディストピア)が一体となったこの「ユーディストピア」をどう生き延びればよいのか。ベストセラー作家の書き下ろし最新作。(小学館ウェブサイトより)

3位『老い方、死に方』養老孟司[著](PHP研究所)

「生物学」「認知症と介護」「都市と田舎の老後の暮らしの違い」「自我の在り方」の四つの視点から、老いと死を見つめる対談集。(PHP研究所ウェブサイトより)

4位『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』堤未果[著](幻冬舎)

5位『「発達障害」と間違われる子どもたち』成田奈緒子[著](青春出版社)

6位『裁判官の爆笑お言葉集』長嶺超輝[著](幻冬舎)

7位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

8位『ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音』手嶋龍一[著]佐藤優[著](中央公論新社)

9位『脳の闇』中野信子[著](新潮社)

10位『新しい戦前 この国の“いま”を読み解く』内田樹[著]白井聡[著](朝日新聞出版)

〈新書ランキング 8月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年8月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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