夫の暴力に耐えかねて離婚した女性YouTuberが語る　顔出しナシで月3万円以上の収入になった理由

「YouTube動画を投稿して、ちょっとお小遣い稼ぎをしてみたいなぁ」

　好きなYouTubeチャンネルを見ながら、このような思いを抱いたことがある人は少なくないのではないでしょうか。

　最近はスマホだけで手軽に動画を撮影できることから、YouTube動画投稿し、副収入を得る人が増えています。一方で、「顔出しするのが嫌」「身バレするのが怖い」といった人も多いことでしょう。

　今回は、初期費用がかからず、身バレのリスクのないスタイルで毎月3万円を稼ぐ方法を指南する入門書『スマホだけ×顔出しなし 隠れYouTuberで毎月3万円を稼ぐ』（あさ出版）を刊行した木村博史氏に毎月3万円を稼ぐために必要なYouTubeの基礎知識と、実際に隠れYouTuberとして活躍している女性を紹介してもらいました。

■収益化の条件と毎月3万円を稼ぐ目安

　隠れYouTuberを目指すときに、最初に気になるのが収益化の条件でしょう。

　YouTubeから収益を得る（＝広告を掲載してもらう）には、次の3つをクリアしないといけません。

（1）チャンネル登録者が500人以上
（2）過去90日間にアップロードした動画が3本以上
（3）「過去1年間の総再生時間3000時間」または「ショート動画の視聴回数300万回」

　YouTubeから得られる収益のメインは広告料ですが、YouTubeを運営しているGoogleは、あなたのチャンネルが広告を掲載するのにふさわしいかを判断しています。その主な条件が上記の2つです。

　ですから、すべての動画に広告がつくわけではなく、動画を公開すれば、すぐにお金が入ってくるようになるわけではないということを覚えておきましょう。

　さらに、毎月3万円を稼ぐ目安は次の通りです。

　・チャンネル登録者は3000～1万5000人
　・週1～3本の投稿

　上記の条件をクリアすれば、毎月3万円の広告収益を得られることになるでしょう。

■日々の継続が毎月3万円を得る近道に！

　毎月3万円を稼ぐための条件を見て、大変だと思った人もいるでしょう。ですが、数字から受けるインパクトほどハードルは高くありません。というのも、YouTubeの動画は「蓄積型のコンテンツ」だからです。

　蓄積型のコンテンツとは、継続的に続けていくことが重視されるコンテンツです。まず前提として最初の投稿から、いきなり大きな再生回数を稼ぐことはほとんど不可能です。

　扱うテーマや内容を変えたり、動画の撮影や編集方法を試行錯誤したりして、自分に合った動画スタイルを見つける必要があります。そうして継続して動画投稿を続けていくと、必ずどこかで再生回数が伸びる日がやってきます。

　再生回数が伸びる動画がひとつでも生まれると、それまでとはチャンネルの勢いが変わります。なぜなら視聴者がその動画の視聴をきっかけに、以前投稿したチャンネル内の他の動画も視聴するようになるからです。動画を蓄積していくほど、チャンネル全体の再生回数や再生時間が一気に増えるため、収益力が大幅に向上するようになります。

　つまり、継続して動画を投稿していくことで、爆発的なヒットがなくても、制作した動画がまんべんなく視聴されやすくなる。このことが誰でもYouTubeで収入を得られやすい理由のひとつです。

　さらに、収益化してから毎月3万円は、収益化までの道のりと比べるとずっと簡単です。チャンネル登録者数500人以上、3000時間／再生時間（1年以内）に達しているということは、すでに動画はそれなりの本数が投稿されているはずです。

　週に1～3本でもコツコツと投稿していけば、それまでに投稿した動画の再生回数は着実に増え続けます。ですから、1本あたりの動画視聴数がそれほど多くなくても、毎月3万円くらいの収益が得られるわけです。

　週1～3本は、スキマ時間を有効活用しながら動画を順次アップしていけば、決して難しいことではありません。副業のために睡眠時間を削って、本業に支障が出てしまう作業量ではありません。自分のなかで企画のフォーマットや撮影のパターンを作り上げれば、動画制作時間は一気に短縮できるからです。