赤川次郎の青春ミステリ「杉原爽香」シリーズ 1988年18歳では登場した主人公は最新作でついに50歳に[文庫ベストセラー]

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 9月20日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 19』が獲得した。
 第2位は『三河雑兵心得 12 小田原仁義』。第3位は『夢よ、夢 柳橋の桜(四)』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『向日葵色のフリーウェイ 杉原爽香 50歳の夏』。赤川次郎さんによる「杉原爽香」シリーズの最新作。1988年にはじまった同シリーズは、一年に一度新作が発表され、刊行とともに主人公も一歳ずつ年をとっていく。88年に15歳で登場した主人公・杉原爽香もついに50歳。今作で爽香は冤罪に苦しむ知人の娘を助けるために難事件に挑む。赤川次郎さんの人気シリーズといえば「三毛猫ホームズ」(既刊55作)「三姉妹探偵団」(既刊26作)「吸血鬼」(既刊41作)などがあるが、本シリーズも今作で第36弾。赤川さんの著作はデビュー40年を迎えた2015年には580冊に到達していた。デビュー50年を迎える2025年にはいったい何冊に到達するのか、続報が待ち遠しい。

1位『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 19』大森藤ノ[著](SBクリエイティブ)

「学区が帰ってきたぞぉぉぉ!!」美神の派閥との戦争遊戯が終結し、慌ただしく後始末に追われる迷宮都市に、その『船』は帰港した。『学区』。ギルドが支援する、移動型の超巨大教育機関。ひょんなことから学区に潜入することとなったベルだったが、ある人物と似たハーフ・エルフの少女と出会う。「私、ニイナ・チュールっていうの。よろしくね、ラピ君!」様々な出会い、『騎士』との邂逅、そして学園生活。新章とともに新たな冒険が幕を開ける迷宮譚十九弾!これは、少年が歩み、女神が記す、――【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――(SBクリエイティブウェブサイトより)

2位『三河雑兵心得 12 小田原仁義』井原忠政[著](双葉社)

秀吉による天下統一の総仕上げとして、いよいよ北条征伐が始まった。だが、北条氏の本拠である小田原城は、かつて謙信や信玄も落とせなかった天下の堅城。さらには関東一円に張り巡らせた支城網により備えは万全だった。これに対し、二十万人の秀吉軍は各個撃破を選択、徳川勢は東海道からの進軍を阻むため箱根に築かれた山中城を攻略することに。茂兵衛率いる鉄砲百人組は西の丸の陥落を目指し、北条流の畝堀と堀障子に苦しめられながらも、知恵と根性をふり絞って少しずつ前進する。戦国足軽出世物語、難攻不落の第十二弾!(双葉社ウェブサイトより)

3位『夢よ、夢 柳橋の桜(四)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

波乱万丈の旅を経て新しい生き方を探す桜子と小龍太。魚河岸の老舗・江の浦屋5代目が仕掛ける異国交易の仕事の未来と大きさに惹かれる小龍太。小龍太との祝言を前に、船頭の道を進むべきか悩む桜子。そんな中、オランダ人画家コウエルの「二枚の絵」がそれを見た人々を少しずつ変えてゆく-―早朝の柳橋・神木三本桜に願うのは、大きな儲けか、夢の実現か。猪牙強盗の事件の謎の解明、そして未来への希望が詰まった最終巻。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

4位『向日葵色のフリーウェイ 杉原爽香 50歳の夏』赤川次郎[著](光文社)

5位『半沢直樹 アルルカンと道化師』池井戸潤[著](講談社)

6位『隠密鑑定秘禄三 下達』上田秀人[著](徳間書店)

7位『契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)』高田郁[著](角川春樹事務所)

8位『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件8.5』佐伯さん[著](SBクリエイティブ)

9位『乱鴉の空』あさのあつこ[著](光文社)

10位『夜明けのすべて』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

〈文庫ランキング 9月20日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年9月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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