東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」伊坂幸太郎「殺し屋シリーズ」 両巨塔の最新作が1位と2位に初登場[文芸書ベストセラー]

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 9月26日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『あなたが誰かを殺した』が獲得した。
 第2位は『777 トリプルセブン』。第3位は『異世界ゆるり紀行15子育てしながら冒険者します』となった。

 今週は東野圭吾さんと伊坂幸太郎さん、ミステリーの巨匠両人の新作が初登場。東野さんの『あなたが誰かを殺した』は『どちらかが彼女を殺した』や『新参者』『麒麟の翼』(いずれも講談社)等に登場した刑事・加賀恭一郎が登場するシリーズの最新作。今作は閑静な別荘地で起きた連続殺人を加賀が解き明かす。個性的な登場人物たちが多数登場し、連続殺人を検証する会が行われるなど、ミステリ趣味に溢れた一作となっている。

 伊坂さんの『777 トリプルセブン』は『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』(いずれもKADOKAWA)に連なる「殺し屋シリーズ」の最新作。同シリーズは個性的な殺し屋が多数登場し、それぞれの思惑が交錯する息つく暇もないエンタメ小説の決定版。ハリウッド映画「ブレット・トレイン」の原作にもなった『マリアビートル』は新幹線を舞台に殺し屋たちが暴れまわる作品だが、今作は超高級ホテルが舞台。『マリアビートル』にも登場し、映画ではブラッド・ピットが演じていた運の悪い殺し屋“天道虫”が「簡単かつ安全な仕事」から物騒な騒動に巻き込まれる。

1位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾[著](講談社)

★★★ミステリ、ど真ん中。★★★最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。(講談社ウェブサイトより)

2位『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎[著](KADOKAWA)

そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『異世界ゆるり紀行15 子育てしながら冒険者します』水無月静琉[著](アルファポリス)

風の神シルフィリールのミスによって命を落とし、異世界に転生したタクミ。森の中で双子のアレンとエレナを保護した彼は、冒険者として生活を始めた。オークションへ参加するため、ガディア王国の王都に滞在していたタクミ達。ある日王城へ赴いたところ、クレタ国の王子から、以前交わした約束通り、グリフォンの子供を譲り受けた。さっそく子グリフォンと契約し、ラジアンと名付けたタクミは、国内の上級ダンジョンへ向かうことに。新しい家族と共に、新しい冒険が始まる!(アルファポリスウェブサイトより)

4位『近畿地方のある場所について』背筋[著](KADOKAWA)

5位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

6位『くもをさがす』西加奈子[著](河出書房新社)

7位『リカバリー・カバヒコ』青山美智子[著](光文社)

8位『すべての恋が終わるとしても -140字のさよならの話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

9位『とあるおっさんのVRMMO活動記28』椎名ほわほわ[著](アルファポリス)

10位『転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます』藤なごみ[著](アルファポリス)

〈文芸書ランキング 9月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年9月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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