目から鱗の「9マス」美文字練習法!5歳児でも字が綺麗に書ける古代中国ルーツの方法とは

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書道家で美文字家の根岸和美さん

 ビジネスシーンでも、ここぞという時に効果を発揮する手書きのメッセージ。大事な御礼の言葉を手書きで用意することもあるし、判子のかわりに手書きのサインを書く機会が増えた方も多いのではないでしょうか。

 でも、自分の字に自信がないと、書くことがストレスになってしまうことも。本当は手書きでメッセージを書きたくても、きれいな字が書けないからつい敬遠しがち……。

 そんな手書き文字への悩みを解決してくれると話題になっているのが、『9マス美文字練習帳』(あさ出版)です。書道家の著者・根岸和美さんは、美文字家として主催する書道教室での指導を通じて、幼児から大人にまで効果を発揮する方法をみつけたそう。

 きれいな字が書けないという人でも驚くほど上達する、その方法を根岸さんに聞きました。

※以下は『9マス美文字練習帳』の一部をもとに再編集しました。

 ***

■文字の形を再現することが大事!


『9マス美文字練習帳』で基本となる9マスの考え方。

 手書きの文字を書くことに、「苦手……」「緊張する……」「私は字が下手だから……」と躊躇する方がいらっしゃいます。

 でも、よく考えてみてください。芸術として文字で表現するといった場合を除き、日常生活においては、相手に気持ちがきちんと伝わる文字を書くことさえできればいいはずです。

 文字を書く行為は、覚えた文字の形を再現するということ。より詳細に文字の形を認識することで、再現性の精度が高まり、バランスのとれた美しい文字が書けるようになります。

 そこで提案したいのが、「9マス」を使って文字を認識し、書くことです。

 私たちが子どもの頃に文字を学んだとき、「ひとマスを4分割したノート」(4マスノート)で文字を書いてきました。あまりに当たり前すぎて、誰も疑うことなく長い間続いてきた、日本の文字教育の習慣と言えるでしょう。

 しかし、「ひとマスを9分割したマス」を使って文字を書くと、4マスに比べて圧倒的に視覚への「情報量」が多くなります。4マスでは「このへんに書く」と曖昧になってしまうところが、9マスでは「具体的な位置や角度の確認」が簡単にできます。私はこれを「9マス美文字メソッド」と呼んでいるのです。

根岸和美(ねぎし・かずみ)
美文字家・書道家(書号・司黎)
東京都出身。國學院大學卒。大学在学中より、同大學名誉教授・宮内庁文書専門員・文学博士の中島司有先生に師事。「流麗なかな」と「心に響く言葉」を書くことをテーマに書作家活動を40年以上継続。2023年1月、かな作家憧れの賞である「春敬賞」を受賞、文部科学大臣賞受賞など受賞歴多数。1987年、たちばな書道会を発足。幼稚園から大人までが学ぶ書道教室は、一切の宣伝なしで口コミのみで常に満席であることと門下生の上達ぶりにより「謎の書道教室」と呼ばれている。師・中島司有が考案した「九宮格(きゅうきゅうかく)」を用いた指導を始めたことが「9マス美文字メソッド」の基礎となり、書籍化に至る。「9マス美文字メソッド」は、幼児教育の現場から「大人の手ならい」講座まで幅広い年代に「即効性・再現性」の高い文字学習法として好評を博している。毎日書道展会員・日本書道美術院審査会員・現代書道研究所常任理事・たちばな書道会 主宰・学校法人橘学園秩父ふたばこども園副理事長なども務める。

あさ出版
2023年10月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

あさ出版

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