1月スタートの大河ドラマ「光る君へ」は平安時代が舞台 一方で「源氏物語」誕生までの平安前期200年間に何があったのか知っていますか?[新書ベストセラー]

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 12月26日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『ハマス・パレスチナ・イスラエル メディアが隠す事実』が獲得した。
 第2位は『話す力 心をつかむ44のヒント』。第3位は『世界のニュースを日本人は何も知らない5 -なんでもありの時代に暴れまわる人々-』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の「謎の平安前期 -桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年」。著者は日本史学者の榎村寛之さん。榎村さんは同書のまえがきで、近年わたし達のイメージする平安時代は「陰陽師」の安倍晴明や「源氏物語」の紫式部や藤原道長の世界に代表される「なよっとした」時代だが、平安時代は平安京に遷都した794年にはじまり鎌倉幕府が成立する12世紀末期まで約400年間あり、道長・紫式部・晴明はその後半に差し掛かる900年代後半から1000年代前半に生きた人々であると解説する。つまり彼らの時代の前に200年近い「平安前期」があり、その間のイメージはすぐには沸かない。そこで榎村さんは「平安時代は一つの時代なのか?」との疑問を投げかける。本書は奈良時代に作られた律令国家が平安前期にどのように変容し、中世社会化していったかに焦点があてられ、社会や政治・宗教・文化など様々な観点から解説されている。2024年1月7日より放送開始するNHKの大河ドラマ「光る君へ」は紫式部が主人公だ。ドラマを前に、なぜこのような時代が到来したのか予習してみてはいかがだろう。

1位『ハマス・パレスチナ・イスラエル メディアが隠す事実』飯山陽[著](育鵬社)

緊急出版!世界を欺くイスラム過激派テロ組織ハマスの“弱者は正義”戦略を暴く!!(中略)“弱者は正義”病に冒されたメディアと「専門家」に騙されるな!(育鵬社ウェブサイトより)

2位『話す力 心をつかむ44のヒント』阿川佐和子[著](文藝春秋)

日本人だからこその会話の妙や楽しみ方はあるはず――。初対面の相手との会話から、認知症の親の介護や家庭円満の秘訣、会議や会食まで。インタビュアーを三十年以上続けているアガワが披露するとっておきのエピソードとコミュニケーション術。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『世界のニュースを日本人は何も知らない5 -なんでもありの時代に暴れまわる人々-』谷本真由美[著](ワニブックス)

元・国連専門機関職員の著者が忖度なしで書く 43万部突破の大人気シリーズ 第5弾―― 「世界はそんなことになってたのか!」 日本のメディアが報道しない驚きのニュース満載(中略)世界を見る目が“ガラッ”と変わる!衝撃の体験をあなたに。(ワニブックスウェブサイトより抜粋)

4位『大常識』百田尚樹[著](新潮社)

5位『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』磯田道史[著](中央公論新社)

6位『ニッポンが壊れる』ビートたけし[著](小学館)

7位『家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊』磯田道史[著](PHP研究所)

8位「謎の平安前期 -桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年」榎村寛之[著](中央公論新社)

9位『人はどう老いるのか』久坂部羊[著](講談社)

10位『長篠合戦 鉄砲戦の虚像と実像』金子拓[著](中央公論新社)

〈新書ランキング 12月26日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2023年12月30日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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