福原遥・水上恒司主演『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』映画版が興収30億円突破 原作本も大ヒット 東野圭吾の新シリーズは第二弾発売間近[文庫ベストセラー]

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 1月10日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)』が獲得した。
 第2位は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』。第3位は『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』となった。

 2位の『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は昨年12月8日に公開された映画版が大ヒット。興行収入は30億円を突破し、原作本も売れている。10位の『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は同作の続編。

 3位の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』は東野圭吾さんが2020年に発表した長編ミステリの文庫版。舞台はコロナ禍に苛まれる小さな町。父親を殺された娘がアメリカでマジシャンをしていた叔父とともに犯人探しに乗り出す。叔父は抜群の推理力とマジシャンならではの口八丁手八丁のテクニックで難事件に挑む。累計発行部数は50万部を突破している。東野さんは昨年12月に刊行された『このミステリーがすごい! 2024年版』でマンガ家の青山剛昌さんと対談。そのなかで《コロナで執筆スタイルは変わらないですけど、内容で強く影響を受けた作品はありますね》と同作の名前を上げ《もう、コロナを描こうと思って書きましたから》と明かしている。同作はシリーズ化されることが決まっており、第二弾『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』(光文社)は1月24日に発売が予定されている。

1位『恋か隠居か 新・酔いどれ小籐次(二十六)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

文庫書き下ろし時代小説、めでたく300冊に到達した記念の一作として、人気者の「酔いどれ小籐次」が帰ってきました!お伊勢参りが流行する中、江戸は三十間堀の小さな町道場がのっとりの危機にあっている。道場主とその孫娘の窮地を救うため、18歳の駿太郎は名を秘して入門する。たくましく賢く成長した息子を見守り、隠居を考える小籐次だったが-―あの「鼠小僧」も再び登場!?恋と勝負と涙の感動作。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

息が苦しくて全身が痛くてそれでも私は走った 声のかぎりに叫んだ そして祈った 私の大切な人を見殺しにする残酷な神様 せめて最後くらいは私の願いを叶えてよ――(スターツ出版ウェブサイトより)

3位『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾[著](光文社)

故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。コロナ禍に苦しむ町を舞台に、新たなヒーロー”黒い魔術師”が手品のように華麗に謎を解く長編ミステリー!(光文社ウェブサイトより)

4位『ある閉ざされた雪の山荘で』東野圭吾[著](講談社)

5位『文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日』朝霧カフカ[著](KADOKAWA)

6位『マイブック-2024年の記録-』(新潮社)

7位『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光[著](新潮社)

8位『流人船 新・秋山久蔵御用控(十八)』藤井邦夫[著](文藝春秋)

9位『正欲』朝井リョウ[著](新潮社)

10位『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』汐見夏衛[著](スターツ出版)

〈文庫ランキング 1月10日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年1月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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