万城目学の直木賞受賞作『八月の御所グラウンド』がランクイン 人気警察小説「隠蔽捜査」シリーズ最新作が1位を獲得[文芸書ベストセラー]

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 1月23日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『一夜 -隠蔽捜査10-』が獲得した。
 第2位は『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』。第3位は『ファラオの密室』となった。

 1位の『一夜 -隠蔽捜査10-』は今野敏さんの人気警察小説シリーズ「隠蔽捜査」の第10弾。シリーズ累計で340万部を突破している。

 4位以下で注目は6位にランクインした『八月の御所グラウンド』。1月17日に発表された第170回直木賞を受賞した作品。京都を舞台にした青春小説2篇が収録されている。著者は万城目学さん。万城目さんは6度目のノミネートで受賞となった。同じく直木賞を受賞した『ともぐい』河崎秋子[著](新潮社)は日露戦争前夜の北海道を舞台に猟師とクマの死闘を描いた作品。こちらも2度目のノミネートでの受賞となった。同日発表された第170回芥川賞は『東京都同情塔』九段理江[著](新潮社)が受賞した。

1位『一夜 -隠蔽捜査10-』今野敏[著](新潮社)

神奈川県警刑事部長・竜崎伸也のもとに、著名な小説家・北上輝記が小田原で誘拐されたという報が舞い込む。犯人も目的も安否もわからない中、竜崎はミステリ作家・梅林の助言も得ながら捜査に挑むことに。劇場型犯罪の裏に隠された、悲劇の夜の真相とは――。累計330万部突破の大人気シリーズ、記念すべき第10弾!(新潮社ウェブサイトより)

2位『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』内田也哉子[著](文藝春秋)

母・樹木希林と 父・内田裕也を たてつづけに喪った。虚しさ、混乱、放心状態、ブラックホール……。「人生の核心的登場人物を失い空っぽになった私は 人と出会いたい、と切望した」 谷川俊太郎 小泉今日子 中野信子 養老孟司 鏡リュウジ 坂本龍一 桐島かれん 石内 都 ヤマザキマリ 是枝裕和 窪島誠一郎 伊藤比呂美 横尾忠則 マツコ・デラックス シャルロット・ゲンズブール 独りで歩き出す背中をそっと押す、15人との〈一対一の対話〉(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『ファラオの密室』白川尚史[著](宝島社)

自分が死んだ理由と、密室状態のピラミッドから遺体が消えた謎を3日以内に解き明かせ!冥界の審判を受けるため、欠けた心臓を探しに3日間だけ現世に蘇ったミイラのセティ。地上では王の遺体がピラミッドから忽然と消え、人々はアテン神以外の信仰を禁じた王の意志ではないかと疑うが……。不可能犯罪か神の御業か!?古代エジプトの信仰を背景に描かれる本格ミステリー!(宝島社ウェブサイトより)

4位『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子[著](講談社)

5位『シャーロック・ホームズの凱旋』森見登美彦[著](中央公論新社)

6位『八月の御所グラウンド』万城目学[著](文藝春秋)

7位『わたしに会いたい』西加奈子[著](集英社)

8位『神の庭付き楠木邸6』えんじゅ[著](KADOKAWA)

9位『すべての恋が終わるとしても -140字の恋の話-』冬野夜空[著](スターツ出版)

10位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾[著](講談社)

〈文芸書ランキング 1月23日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年1月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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