《それなら全部世の中に「ぶちまけてしまえ」》長者番付1位となった「伝説の投資家」がノウハウを公開[ビジネス書ベストセラー]

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 3月5日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ビジネス書第1位は『わが投資術 市場は誰に微笑むか』が獲得した。
 第2位は『はじめての新NISA&iDeCo』。第3位は『頭のいい人が話す前に考えていること』となった。

 年頭から始まった新NISA制度のスタートに加え、日経平均株価が連騰を続け投資熱の高まりも佳境に入っている。それを反映し今週も多数の投資関連書籍がランクイン。そのなかでも大注目の一冊は、1位に初登場の『わが投資術 市場は誰に微笑むか』。2005年、最後に公表された長者番付で1位となったサラリーマン・清原達郎さん初の著書だ。当時清原さんは投資顧問会社でヘッジファンドを運用し、凄まじい成績をあげていたことで知られていた。「伝説の投資家」とまで呼ばれた人物が自身が積み上げてきたノウハウを惜しげもなく公開した一冊として話題だ。清原さんは自身で運営してきたファンドを閉鎖し引退することに決めたが、自分が蓄積してきたノウハウを次ぐ後継者がおらず、《それなら全部世の中に「ぶちまけてしまえ」という気持ちになりました》と執筆の動機を綴る。これまでに市場で起こった様々なイベントの裏側でファンドはどう動いてきたのか、回顧しながら失敗と成功の理由を語っている。

1位『わが投資術 市場は誰に微笑むか』清原達郎[著](講談社)

■話題沸騰 発売3日で5刷12万部突破!個人資産800億円超。長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家・清原達郎。咽頭がんで声帯を失い、引退を決めたいま、全人生で得た株式投資のノウハウを明かす■新NISA完全対応!すべての投資家のバイブル誕生 私には後継者がいない。ならばすべてのノウハウを全部世の中に「ぶちまけてしまえ」という気持ちになった。今や株式市場は「個人が自由に儲けることができる市場」です。2024年からは新NISAも始まりました。「やらなきゃ絶対損」という個人にとっては夢のような制度です。(本書より)■株式投資に才能など存在しない。「自分の失敗からどれだけ学んだか」だけだ。(講談社ウェブサイトより)

2位『はじめての新NISA&iDeCo』頼藤太希[共著]高山一恵[共著](成美堂出版)

大ヒットのNISA&iDeCo入門書の最新改訂版。一般の人が無理なく実践できる「長期・積立・分散」投資、NISA(少額投資非課税制度)&iDeCo(個人型確定拠出年金)。本書は、これから資産運用を始める人にも理解できるよう、制度のしくみから、自分に合った商品選びまで、オールカラーでやさしく解説。巻頭や各章の冒頭には、導入マンガを掲載。主人公たちと一緒に学びましょう。制度改正対応。(成美堂出版ウェブサイトより)

3位『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉[著](ダイヤモンド社)

どれだけ考えても、伝わらなければ意味がない。でも、話し方のスキルだけでは、人の心は動かせない。コンサルで叩き込まれたのは、人の心を動かす、思考の「質」の高め方でした。本書は「頭のいい人」が何をどう考えているかを明確にし、誰でも思考の質を高め、「頭のいい人」になれる方法を伝授します。(ダイヤモンド社ウェブサイトより)

4位『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 新NISA入門』ダイヤモンド・ザイ編集部[編](ダイヤモンド社)

5位『転換の時代を生き抜く投資の教科書』後藤達也[著](日経BP)

6位『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』田内学[著](東洋経済新報社)

7位『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』藤本茂[著](ダイヤモンド社)

8位『任せるコツ』山本渉[著](すばる舎)

9位『本当の自由を手に入れる お金の大学』両@リベ大学長[著](朝日新聞出版)

10位『人は話し方が9割』永松茂久[著](すばる舎)

〈ビジネス書ランキング 3月5日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年3月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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