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- まんがで身につく仕事のマナー
- 価格:1,320円(税込)
「ビジネスシーンにおいては、言葉遣い一つで、相手に未熟な印象を与え、信頼されなくなることもあります」
そう話すのは、これまで2万人以上にビジネスマナーを教えてきた人財育成コンサルタントの山田千穂子先生です。
仕事場ではあなたの印象が会社の印象であり、それが成果や業績にも影響してきます。新社会人としてデビューした方や現役で働いている方も、ちょっとした言葉遣いのせいで日頃の努力が報われなくなるのはあまりにもコスパが悪いです。
言葉遣いの中でも、頻繁に使用されいる「了解」という言葉には気をつけましょう。安易に使うと、上司から眉をひそめられ、取引先との信頼関係にも影響することもあります。
実際の新入社員たちにヒアリングした結果に基づいてビジネスマナーの基本をわかりやすく説明した山田先生の著書『マンガで身につく仕事のマナー』(あさ出版)の中から、ちょっとした言葉遣い関する「なんで?」に焦点を当ててご紹介します。
※本稿は『マンガで身につく仕事のマナー』を一部再編集した記事です
「了解しました」って言ったら怒られた。なんで?
「了解しました」という言葉の、いったい何が悪いのか、疑問に思う人もいるでしょう。
「了解する」とは、物事を理解したということ。ここに、相手に対する敬意は表われていません。
上司や先輩、お客様への返答には、敬意を示すことが必要です。こういう時は、「かしこまりました」、もしくは「承りました」を使いましょう。
「かしこまりました」とは、謹んで目上の人の指示や依頼を承るという意味で、「承る」とは、相手の提案や意見を謹んで受けるという意味になります(「受ける」の謙譲語)。
いずれも、相手を立てた表現になっています。
ただし、ビジネスメールにおいては、相手の申し出を理解し、かつ承認したことを伝える時に「了解しました」を使う場合もあります(例:スケジュール変更の件、了解しました)。
相手を混乱させる返事には気をつけよう
ビジネスシーンでの返事、応対は、とても重要なこと。これによって、仕事の結果が変わってくることもしばしばあります。この言葉には、○、×の相反する意味があります。
○なのか×なのか、相手に間違えて伝わっては大変です。トラブルにならないためにも、はっきりさせなくてはいけません。
申し出に対してOKであるなら「はい、それで結構です」と、申し出を断るなら、「いえ、結構です」と、前後にほかの言葉を補完してあげることで、こうした間違いを防ぐことができます。相手を混乱させないよう気配りすることも、ビジネスでは求められます。
言葉の意味を知り、一言ひと言を大切にすることを、常日頃から意識していきましょう。
山田千穂子(やまだ・ちほこ)
人材育成コンサルタント/おもてなし道(R)大学学長/株式会社おもてなし道代表取締役/岡崎女子大学・短期大学非常勤講師。損害保険会社で支店長秘書をしながら社員教育・代理店教育等を行う。退職後、人材派遣会社の研修講師として企業の人材育成研修を企画・実施、数多くの講師育成にも携わる。2007年3月、株式会社レインボーコミュニケーションを設立、代表取締役就任(2015年8月、株式会社おもてなし道に社名変更)。自らが提唱する「おもてなし道(R)」を礎に、人と企業のおもてなしを高める『人財』育成を実施。過去24年間で受講者数は2万人以上。丁寧な指導でおもてなし力を向上し、業績アップ・組織の活性化に貢献している。著書に『なんで挨拶しなきゃいけないの? マナーの「ナンデ」がわかる本』(あさ出版)、『ビジネスマナーの「なんで?」がわかる本 ~新社会人の常識 50問50答~』(講談社+α文庫)、『信頼される保育者のためのコミュニケーション・スキル』(西文社・共著)など。
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