焚書騒動の「トランスジェンダーになりたい少女たち」ベストセラーランキングに登場 一部書店では販売延期[ノンフィクションベストセラー]

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 4月9日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『おぱんちゅうさぎ』が獲得した。
 第2位は『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』。第3位は『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』となった。

 3位に初登場の『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』は、行き過ぎたジェンダー思想や容易に性別変更ができてしまう欧米の実態に疑問を呈した米国のノンフィクション作品『IRREVERSIBLE DAMAGE』の邦訳版。同書はもともとKADOKAWAより2024年1月に刊行が予定されていたが、その内容やタイトル、キャッチコピーなどに対し多くの批判的な意見が寄せられたため、KADOKAWAの学芸ノンフィクション編集部が刊行中止を決定していた。その後産経新聞出版が出版を決定するも、産経新聞出版や複数の書店に対し、出版中止を求める脅迫があったと発表していた。紆余曲折の末4月3日に刊行されるも、一部書店では脅迫への対応のため販売を延期している。

 産経新聞出版は発売にあたり、《多くの人に読んでもらいたい内容であることはもちろん、米国のベストセラーが日本で発行できない状態であることに疑問を感じました。不当な圧力に屈せず、発行を決めました。多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為です。産経新聞出版では、脅迫に応じることは、出版文化と表現の自由を脅かす前例を作ることになり得ると考え、予定通り刊行します。被害届を出したほか、人的・物的な被害が発生しないよう、関係各方面と真摯(しんし)に協議、連携をしていきます》とのコメントを発表している。

1位『おぱんちゅうさぎ』可哀想に![作](KADOKAWA)

可哀想に!ALL描き下ろしの初書籍!!いつだってひたむきで一生懸命。みんなのために頑張るけれど、努力が全部報われない……。哀愁漂うしょんぼり姿に共感が集まる「おぱんちゅうさぎ」ついに書籍化!渾身の全編描き下ろし・大ボリューム136P!!(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』森永卓郎[著](三五館シンシャ)

2023年12月、私はステージ4のがん告知を受けた。告知の瞬間、私は、何を食べたいとか、どこかに行きたいとか、そんなことは微塵も考えなかった。なんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたい。そのことだけを考えた。その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもあるのだ。(フォレスト出版ウェブサイトより)

3位『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』アビゲイル・シュライアー[著]岩波明[監訳]村山美雪[共訳]高橋知子[共訳]寺尾まち子[共訳](産経新聞出版)

ヘイトではありません ジェンダー思想と性自認による現実です 思春期に突然「性別違和」を訴える少女が西欧諸国で急増しているのはなぜか。約200人、50家族を取材した著者が少女たちの流行の実態を明らかにする。米国ベストセラー『Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing Our Daughters』の邦訳版(産経新聞出版ウェブサイトより)

4位『プレゼントでできている』矢部太郎[著](新潮社)

5位『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』中野信子[著](サンマーク出版)

6位『103歳、名言だらけ。なーんちゃって 哲代おばあちゃんの長う生きてきたからわかること』石井哲代[著]中国新聞社[著](文藝春秋)

7位『とびだせ! つづ井さん 1』つづ井[著](文藝春秋)

8位『知りたいこと図鑑』みっけ[著](KADOKAWA)

9位『まめきちまめこニートの日常 こまちとタビ4』まめきちまめこ[著](KADOKAWA)

10位『わたしの1ヶ月1000円ごほうび(2)』おづまりこ[著](KADOKAWA)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 4月9日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年4月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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