『ショッピングモールから考える』東浩紀、大山顕著

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ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市

『ショッピングモールから考える ユートピア・バックヤード・未来都市』

著者
東浩紀 [著]/大山顕 [著]
出版社
幻冬舎
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784344984042
発売日
2016/01/29
価格
924円(税込)

書籍情報:openBD

『ショッピングモールから考える』東浩紀、大山顕著

[レビュアー] 産経新聞社

 〈ショッピングモールといえば軽薄で安価な「大衆消費」の象徴で、地元商店街が善で大規模商業施設は悪で、「まとも」な都市論や建築批評は商店街の側に立つものという図式が、数年前までほぼ自明視されていた〉。ズバッと言われてハッとした。視点をどこに置くかで景色は違ってみえるものだが、ひとまず「モールっていいよね」と肯定してみることで、現代社会を捉え直すきっかけが得られる。その語り口があざやか。公共空間とは、サービスとは、そして私たちの欲望とは…。思想家と写真家による楽しい対談が、思考回路をほぐしてくれる。(幻冬舎新書・840円+税)

産経新聞
2016年1月31日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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