【今週の労務書】建設安全屋の春夏秋冬&季節外れ 中込平一郎著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

建設安全屋の春夏秋冬―&季節はずれ

『建設安全屋の春夏秋冬―&季節はずれ』

著者
中込 平一郎 [著]
出版社
労働新聞社
ジャンル
社会科学/社会
ISBN
9784897617671
発売日
2019/07/26
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【今週の労務書】建設安全屋の春夏秋冬&季節外れ 中込平一郎著

[レビュアー] 労働新聞社

助言・提言を盛った随想集

 著者は現在、本誌連載中の『こんな時どうする?』において、建設現場に間々ある相談事に対し明確な回答を寄せている。

 その語り口からは労務安全への精通ぶりが十分に窺えるが、ゼネコン勤務時代には災害防止に尽力するかたわら、四季の移ろいや世事世相に関する一文を多くものしていて定評があった。そこに注目して本誌でも同じ趣のコラムを3年余にわたり執筆いただき、読者の好評を博した。

 本書は、そのなかから選りすぐった数十篇を「時季折々へのうんちくと現場へのひと言」「安全文化考」の二章に分けて総集したもの。昨今の安全事情に照らせば、「作業手順書をもっと身近に/安全施工サイクル検証/新たなリスクアセスメント型KY……」などが読みどころか。

 実践的な助言・提言を盛り込んだ異色の随想集として一読を薦めたい。

安全スタッフ
令和元年9月1日第2337号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク