『団地のふたり』
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『団地のふたり』藤野千夜著
［レビュアー］ 産経新聞社
築６０年になる団地に住む、５０歳独身女性２人の友情とのどかな日常を描いた小説。
イラストレーターだが、フリマアプリへの出品で生計を立てている奈津子。自分の家よりも奈津子の家に入り浸っている非常勤講師のノエチ。２人は休みの日に自転車で釣りに行ったり、フリマで得た利益でちょっと良いご飯を食べたり。童心に帰ったかのように、毎日のささいなことも楽しんで過ごしている。
互いの過去も性格も熟知。けんかをした後で仲直りをする方法も完成している２人の、さっぱりとした関係性が心地よい。（Ｕ―ＮＥＸＴ・１７６０円）
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2022年4月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
