『フリーダム』羅冠聡・方禮倫著、中原邦彦訳

香港民主化要求デモ「雨傘運動」（２０１４年）の指導者の一人、羅冠聡（ネイサン・ロー）が亡命先の英国で出版した著作の日本語版。香港の自由はいかにむしばまれ、法の支配はどう解体されていったのか。近年の香港の変化と自身の体験を踏まえて記した。

経済的な利益と引き換えに香港のエリートらを腐敗させ、偽情報や脅しで社会を分断するという中国政府の手口は巧妙だ。

「香港は自由世界にとって、炭鉱のカナリアなのだ」。自由の尊さともろさについて、羅は繰り返し語りかける。共著ではあるが、モノローグの体裁となっている。（季節社・１７６０円）

• 産経新聞社
• フリーダム: 香港人の自由はいかにして奪われたか、それをどう取り戻すか
• 羅冠聡
• 方禮倫
• 中原邦彦
• 季節社

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