他人を評価するのをやめた…離婚、ガン闘病、パニック障害を乗り越えた青木さやかが語った等身大の自分

インタビュー

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50歳。はじまりの音しか聞こえない

『50歳。はじまりの音しか聞こえない』

著者
青木 さやか [著]
出版社
株式会社 世界文化社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784418235001
発売日
2023/09/22
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

他人を評価するのをやめた…離婚、ガン闘病、パニック障害を乗り越えた青木さやかが語った等身大の自分

[文] 世界文化社

青木:まずは、人と揉めるということがなくなりました。人生において人間関係はとても重要です。そういった意味で、人間関係がより円滑になったというか、楽になりましたね。私の仕事は、人様から評価をいただく面が多いのですが、今では、自分が頑張れたなと、自分自身でジャッジをするというように変わりました。
 かつての私の会話は“評価”がとても多くて、テレビを観ては評価、人の言動にも評価。それをできるだけなくすように努力しています。

鹿田:今までは良かれと思ってきた人生観を変える大きな葛藤だったのすね。

青木:私は好きです。「反省道」。

鹿田:青木さんが変わり始めて、周りの方からの反応はありましたか? ご著書の中でも、親友が「さやかちゃん、急に殻が開いて付き合いやすくなった」という会話のくだりもありましたね。

青木:自分自身で“変えよう!”と決意した時に、ガラッと変え始めたんです。あまりにも変わり始めた私に後輩から「青木さん、クスリやってないよね?」とそっと心配されました。(笑)
 とにかく、訓練ですね。変えようと思った当時は大変でしたが、今では、自然にできるようになってきて、やり続けると身につくものなんだなと感じています。もちろん、今でも毎日努力して暮らしています。

鹿田:動物愛護の活動も長く続けていらっしゃいますね。これはタレントとしてではなく、人として愛の奉仕なのだと思いますが、反省道を続けるうえで役に立っていますか。

青木:動物愛護の活動を始めた時に教わったのが「動物に癒されるより、癒せる人間になろう」というもの。確かに人間の感情や争いは動物を不安にさせますよね。人がいかに生きていくかということは、私にとっての動物愛護の活動の一環だと思っています。それが反省
道につながっているんです。

鹿田:今回の企画で、これまであまり語られてこなかった一人の女性としてご自身を掘り下げてほしい、女性としての部分に向きあって描いてほしいと難題をお願いしました。

青木:はい。この本の中では個人的に起きた出来事について書きました。しかし、私に起きている問題や悩みは、この世の中で初めて起きているようなことではなく、すでに経験している方もいれば、これから経験することになる方達もいると思います。
 私にとっては人生で初めての局面といってもいいことを書きましたが、50歳になってわかったことは、おおよそみんなが通る道でもあるんだということです。実際に、人生の先輩たちは経験して答えを持っていらっしゃる。だから私も恐れていない。若い頃に比べたら恐れがなくなっています。

鹿田:ご著書の中でもさやかさんの出来事に対して、人生の先輩たちを訪ねていらっしゃるエピソードがありますね。

世界文化社
2023年11月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

世界文化社

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