【手帖】和食の神髄を紹介

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 ユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的に人気を集めている和食。1万年の変遷を解説する『「和の食」全史 縄文から現代まで 長寿国・日本の恵み』(永山久夫著、河出書房新社・3200円+税)が出版された。

 クリやシカ肉などで作った縄文クッキーや平安貴族が好んだ牛乳を加工したスイーツなど、食文化史の第一人者の著者が日本人の食の変遷を楽しく説明する。

 著者は「日本人が食べる食材の数の多さは、世界でもトップクラスであり、栄養のバランスのとれる食べ方につながっている」とし、それが「長寿民族になった」と説く。古くはみそやしょうゆ、明治にはライスカレーが海外から伝わり、味覚に合うように改良し日本化した。日本人の知恵が結集した和食から、食に貪欲な姿が見えてくる。自筆イラスト112点を収録。

産経新聞
2017年5月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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