ビートたけし「“老後をどう過ごせばいいか”という相談に、答えは一つ。死ぬのを待てばいい」

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ビートたけし「“老後をどう過ごせばいいか”という相談に、答えは一つ。死ぬのを待てばいい」 (C)窪田誠

 11月7日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』が獲得した。
 第2位は『孤独のすすめ 人生後半の生き方』。第3位は『バカ論』となった。

 1位の『未来の年表』では日本の今後に悲観的な見方が示されている。2位の『孤独のすすめ』は老後の豊かな暮らし方についてのアドバイスだ。3位の『バカ論』では、そんな二冊を横目に見ながらビートたけしさんがお得意の毒舌を炸裂させている。

「日本の行く末が心配です」とのたまう政治家には疑いの目を向ける。《政治家なんて、日本だろうと世界だろうと、自分たちのことばかり考えて、孫の世代のことまで考えていない。日本がいくら借金抱えて赤字でも、自分たちが生きている間に破綻したければいい、ぐらいのことしか頭にない。》と喝破。

「老後の人生を充実させたい」と願う人には《そもそも老後を迎えても、生にしがみついているのが情けない。さっさと死ぬ準備でも始めなさい。「老後をどう過ごせばいいか」という相談に、答えは一つ。死ぬのを待てばいい》とばっさりと切り捨てる。

 真剣に日本の未来を憂い、老後に不安を抱えている人にとっては聞き捨てならない言葉かもしれない。そんな怒りに満ちた視線に対し、たけしさんは《たかが漫才師のいったことに、腹をたてて投書してくるバカ》と自身の考案した“バカの一例”をあげながら、《良いこの皆さん、くれぐれもおいらに投書してこないように》とエクスキューズをつけている。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』河合雅司[著](講談社)

日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか? 人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。(略)本書が、その画期的な役目を担おう。(講談社ウェブサイトより抜粋)

2位『孤独のすすめ 人生後半の生き方』五木寛之[著](中央公論新社)

元気な百歳老人、孫に囲まれる老後。本当にそれだけが幸せでしょうか?人生後半は十人十色。自分なりの豊かさを探す愉しみがあるはずです。人間は歳を重ね「成熟」し、「孤独」だからこそ豊かに生きられる。84歳の著者が体感し、実践する日々を豊かに楽しむ術。上手な人生の減速=シフトダウンのための必読書(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『バカ論』ビートたけし[著](新潮社)

相変わらずバカがのさばる世の中だけど、これ以上、黙って見ているのはゴメンだね――。「男女の関係はあったのか?」なんて間抜けなことを聞く芸能レポーター、「この責任をどう取るつもりか」と偉そうに語るコメンテイター、「やりたい仕事が見つからない」と口先で嘆くだけの若者……。迷惑なバカから笑えるバカ、愛すべきバカまで、バカを肴に芸論や人生論を語り尽くす。原点回帰の毒舌全開、ビートたけしの「バカ論」!(新潮社ウェブサイトより)

4位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

5位『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』磯田道史[著](NHK出版)

6位『世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ』はらぺこグリズリー[著](光文社)

7位『逆襲される文明 日本人へ(4)』塩野七生[著](文藝春秋)

8位『定年後 50歳からの生き方、終わり方』楠木 新[著](中央公論新社)

9位『ハーバード日本史教室』佐藤智恵[著](中央公論新社)

10位『死ぬほど読書』丹羽宇一郎[著](幻冬舎)

■新書 ノベルスランキング

1位『ONE PIECE novel 麦わらストーリーズ』大崎知仁[小説]尾田栄一郎[原作](集英社)

2位『溺愛貴族の許嫁』妃川 螢[著](幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売)

3位『紅の命運 Prince of Silva』岩本 薫[著](大洋図書)

4位『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS NOVEL(4)』三輪清宗[著]岸本斉史、池本幹雄、小太刀右京[原作](集英社)

5位『映画ノベライズ 斉木楠雄のΨ難』宮本深礼[小説]麻生周一[原作]福田雄一[脚本](集英社)

6位『ブラッククローバー 騎士団の書』ジョニー音田[小説]田畠裕基[原作](集英社)

7位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

8位『十津川警部 山手線の恋人』西村京太郎[著](講談社)

9位『血界戦線 グッド・アズ・グッド・マン』秋田禎信[小説]内藤泰弘[原作](集英社)

10位『覇者の戦塵1945 戦略爆撃阻止』谷 甲州[著](中央公論新社)

〈新書 ノンフィクション/新書 ノベルス ランキング 11月7日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2017年11月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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