新書大賞2018が発表 大賞は『バッタを倒しにアフリカへ』抱腹絶倒のバッタバカ一代記

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 2月14日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』が獲得した。
 第2位は『孤独のすすめ 人生後半の生き方』。第3位は『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』となった。

 今週の注目は「新書大賞2018」の結果。2月8日に発表された同賞は、1年間に刊行されたすべての新書から、その年「最高の一冊」を選ぶ賞だ。中央公論3月号で発表され、今年は『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎[著](光文社新書)が大賞に輝いた。同書は昨年5月に発売されて以来、多くの識者から絶賛の書評が集まっている。バッタに関する予備知識がまったくなくても楽しめる一冊で、ユーモラスな書きぶりでありながら、知的好奇心がそそられる、と話題だ。

同署に関する5本の書評は以下のページより読むことが出来る。
https://www.bookbang.jp/book/isbn/9784334039899

新書大賞2018
大賞『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎[著](光文社)
2位『未来の年表』河合雅司[著](講談社)
3位『日本の近代とは何であったか』三谷太一郎[著](岩波書店)
4位『ポピュリズムとは何か』水島治郎[著](中央公論新社)
5位『定年後』楠木新[著](中央公論新社)

■新書 ノンフィクションランキング

1位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

西郷隆盛の性格は、書状からみえる。豊臣秀頼の父親は本当に秀吉なのか。著者が原本を発見した龍馬の手紙の中身とは。司馬遼太郎と伝説の儒学者には奇縁があった――日本史にはたくさんの謎が潜んでいる。著者は全国各地で古文書を発見・解読し、真相へと分け入ってゆく。歴史の「本当の姿」は、古文書の中からしかみえてこない。小説や教科書ではわからない、日本史の面白さ、魅力がここにある!(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『孤独のすすめ 人生後半の生き方』五木寛之[著](中央公論新社)

元気な百歳老人、孫に囲まれる老後。本当にそれだけが幸せでしょうか?人生後半は十人十色。自分なりの豊かさを探す愉しみがあるはずです。人間は歳を重ね「成熟」し、「孤独」だからこそ豊かに生きられる。84歳の著者が体感し、実践する日々を豊かに楽しむ術。上手な人生の減速=シフトダウンのための必読書(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』鴻上尚史[著](講談社)

太平洋戦争の末期に実施された”特別攻撃隊”。戦死を前提とする攻撃によって、若者たちが命を落としていった。だが、陸軍第一回の特攻から計9回の出撃をし、9回生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏は、戦後の日本を生き抜き2016年2月に亡くなった。鴻上尚史氏が生前の佐々木氏本人へインタビュー。飛行機がただ好きだった男が、なぜ、軍では絶対である上官の命令に背き、命の尊厳を守りぬけたのか。我々も同じ状況になったとき、佐々木氏と同じことができるだろうか。戦後72年。実は本質的には日本社会は変わっていないのではないか。本当に特攻は志願だったのか、そして、なぜあんなにも賛美されたのか。命を消費する日本型組織から、一人の人間として抜け出す強さの源に迫る。(講談社ウェブサイトより)

4位『百歳人生を生きるヒント』五木寛之[著](日本経済新聞出版社)

5位『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』河合雅司[著](講談社)

6位『日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人』ケント・ギルバート[著](SBクリエイティブ)

7位『宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八』小野雅裕[著](SBクリエイティブ)

8位『妻に捧げた1778話』眉村卓[著](新潮社)

9位『老人の取扱説明書』平松類[著](SBクリエイティブ)

10位『知らないではすまされない自衛隊の本当の実力』池上彰+「池上彰緊急スペシャル!」制作チーム[著](SBクリエイティブ)

■新書 ノベルスランキング

1位『僕のヒーローアカデミア(3) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

2位『広島電鉄殺人事件』西村京太郎[著](新潮社)

3位『十津川警部 出雲伝説と木次線』西村京太郎[著](実業之日本社)

4位『第三次世界大戦(8) フィンテックの戦場』大石英司[著](中央公論新社)

5位『天涯無限 アルスラーン戦記 (16)』田中芳樹[著](光文社)

6位『十二大戦対十二大戦』西尾維新[小説]中村光[画](集英社)

7位『僕のヒーローアカデミア(1) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

8位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

9位『帝国海軍イージス戦隊(2) 南海の奇襲攻撃!』林譲治[著](電波社)

10位『狐宝 授かりました』小中大豆[著](笠倉出版社)

〈新書 ノンフィクション/新書 ノベルス ランキング 2月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年2月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク