村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を原作にした映画作品「BURNING」が第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた。
映画「BURNING」は、韓国の映画監督イ・チャンドンが8年ぶりに発表した作品で、幼なじみのヘミに再会したジョンスが、正体不明の男を紹介され、不思議な事件に巻き込まれてしまうミステリー作品。主要人物を演じるのは、海外ドラマ「ウォーキング・デッド」への出演で知られるスティーヴン・ユァンと漫画家・よしながふみの作品を原作とした映画「アンティーク-西洋骨董洋菓子店」(2008年)に出演したユ・アイン、演技の経験が全くない新人女優のチョン・ジョンソとなっており、スティーヴン・ユァンはNetflixオリジナル作品の映画「オクジャ」(2017年)に続いて2年連続のカンヌ行きとなった。
村上春樹作品の映画化は、2010年に公開されたトラン・アン・ユン監督による「ノルウェイの森」と同年に公開されたカルロス・キュアロン監督による短編作品「パン屋再襲撃」以来となる。
原作の『納屋を焼く』は、主人公が出会った女性のボーイフレンドが、実は納屋を焼く趣味を持っていることを知り、近々納屋を焼くと断言されるも焼けた納屋は見つからず、いつの間にか女性も消えてしまう物語。1983年に文芸誌「新潮」に掲載された短編作品で、1987年刊行の『螢・納屋を焼く・その他の短編』に収録されているほか、1992年に米国のザ・ニューヨーカー誌にフィリップ・ガブリエルによって翻訳された作品が掲載された。
第71回カンヌ国際映画祭は5月8日(火)から開催され、以下のコンペティション部門ノミネート作品の中から最高賞のパルム・ドールやグランプリ、監督賞などが発表される。
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- 螢・納屋を焼く・その他の短編
- 価格:605円(税込)
コンペティション部門ノミネート作品
『Everybody Knows』アスガル・ファルハーディー監督
『万引き家族』是枝裕和監督
『寝ても覚めても』濱口竜介監督
『At War』 ステファヌ・ブリゼ監督
『Dogman』マッテオ・ガローネ監督
『Le Livre d’image』ジャン=リュック・ゴダール監督
『Sorry Angel』クリストフ・オノレ監督
『Girls of the Sun』エヴァ・ハソン監督
『Ash is Purest White』ジャ・ジャンクー監督
『Capernaum 』ナディーン・ラバキー監督
『Burning』イ・チャンドン監督
『Blackkklansman』スパイク・リー監督
『Under the Silver Lake』デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督
『Three Faces』ジャファール・パナヒ監督
『Cold War』パヴェウ・パヴリコフスキ監督
『Lazzaro Felice』アリーチェ・ロルヴァケル監督
『Yomeddine』A・B・シャウキー監督
『L’ete』キリル・セレブレニコフ監督
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2018年4月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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