新書上半期ベストセラー発表 「孤独」本に注目が集まる

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 6月1日「2018年 上半期ベストセラー」(集計期間=2017年11月26日~2018年5月25日 トーハン調べ)が発表された。新書ノンフィクションの上半期ベストセラーランキング1位は磯田道史さんの『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』。2位は下重暁子さんの『極上の孤独』。3位は五木寛之さんの『孤独のすすめ 人生後半の生き方』(中央公論新社)となった。

 2位3位は「孤独」をテーマにした2冊だが、この2冊で「孤独」は否定的なイメージでは語られていない。『極上の孤独』の著者の下重暁子さんは5月25日「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)に出演し、孤独は悪いものではなく、自分を厳しくみつめることであると解説し、「孤独は愉しい」ものであると説いた。単身世帯が増える現代において、これまでの「孤独」のイメージを見直す必要に迫られているのかもしれない。

 新書ノベルスの上半期ベストセラーランキングでは田中芳樹さんの大人気長篇ファンタジーの完結編となる『天涯無限 アルスラーン戦記(16)』(光文社)が1位を獲得した。

 また5月29日にはトーハンの週刊ベストセラーも発表され、新書第1位は上半期2位に入った『極上の孤独』が獲得した。第2位は『歴史と戦争』。第3位は『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』となった。

■新書 ノンフィクションランキング(週間ベストセラー)

1位『極上の孤独』下重暁子[著](幻冬舎)

現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『歴史と戦争』半藤一利[著](幻冬舎)

幕末・明治維新からの日本近代化の歩みは、戦争の歴史でもあった。日本民族は世界一優秀だという驕りのもと、無能・無責任なエリートが戦争につきすすみ、メディアはそれを煽り、国民は熱狂した。過ちを繰り返さないために、私たちは歴史に何を学ぶべきなのか。「コチコチの愛国者ほど国を害する者はいない」「戦争の恐ろしさの本質は、非人間的になっていることに気付かないことにある」「日本人は歴史に対する責任というものを持たない民族」――八〇冊以上の著作から厳選した半藤日本史のエッセンス。(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』河合雅司[著](講談社)

日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか? 人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。(略)本書が、その画期的な役目を担おう。(講談社ウェブサイトより抜粋)

4位『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』菅野仁[著](筑摩書房)

5位『自分のことだけ考える。 無駄なものにふりまわされないメンタル術』堀江貴文[著](ポプラ社)

6位『国体論 菊と星条旗』白井聡[著](集英社)

7位『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』磯田道史[著](中央公論新社)

8位『老人の取扱説明書』平松類[著](SBクリエイティブ)

9位『内臓脂肪を最速で落とす 日本人最大の体質的弱点とその克服法』奥田昌子[著](幻冬舎)

10位『未来の年表(2)人口減少日本であなたに起きること』河合雅司[著](講談社)

■新書 ノベルスランキング(週間ベストセラー)

1位『三毛猫ホームズの復活祭』赤川次郎[著](光文社)

2位『NARUTO-ナルト- ナルト新伝 親子の日』岸本斉史[原作]宮本深礼[著](集英社)

3位『十津川警部 ストーブ列車殺人事件』西村京太郎[著](双葉社)

4位『ONE PIECE novel A スペード海賊団結成篇(1)』尾田栄一郎[原作]ひなたしょう[著](集英社)

5位『ψの悲劇 The Tragedy of ψ』森博嗣[著](講談社)

6位『僕のヒーローアカデミア(1) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

7位『魔界都市ブルース 餓獣の牙』菊地秀行[著](祥伝社)

8位『僕のヒーローアカデミア(2) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

9位『僕のヒーローアカデミア(3) 雄英白書』堀越耕平[原作]誉司アンリ[小説](集英社)

10位『最凶の恋人 極道と俳優』水壬楓子[著](リブレ)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 5月29日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2018年6月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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