稲垣吾郎も「フォーー!」 髭男爵・山田ルイ53世が一発屋芸人の感動秘話を明かす

テレビ・ラジオで取り上げられた本

124
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


TBS「ゴロウ・デラックス」公式サイトより

 稲垣吾郎さん(44)が司会を務める読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)に13日、お笑いコンビ髭男爵の山田ルイ53世さんが出演した。雑誌ジャーナリズム賞を受賞しジャーナリストとしても活躍をはじめた山田さんが一発屋の偉大さと悲哀について語った。

■雑誌ジャーナリズム賞を芸人が受賞!?

 この日の課題図書は、編集者113人の投票で選ばれる雑誌ジャーナリズム賞の作品賞を受賞した山田さんの『一発屋芸人列伝』(新潮社刊 掲載誌は新潮45)。一発屋芸人が一発屋芸人を取材し、社会現象となるほどのブレイクを果たした彼らの素顔と、その後の人生を追った異色のルポだ。著者自身一発屋であるだけに誰よりも彼らへの理解は深く、その温かくも鋭い視点と、彼らの心の内側をえぐるような取材力にプロの雑誌編集者たちも舌を巻いている。稲垣さんも「面白かったよね。笑えるけどジーンとくるものがあって。取材もすごいなと思った。しっかり書かれているので」と絶賛。

 これまで雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞してきたのは「ドキュメント『竹下登』」(新潮45)、「村木厚子独占手記『私は泣かない、屈さない』」(文藝春秋)、「『全聾の天才作曲家』佐村河内守は本物か」(新潮45)、「高倉健最後の手記」(文藝春秋)、「ユニクロ潜入一年」(週刊文春)など錚々たる顔ぶれ。番組アシスタントの外山惠理アナウンサーも「こうやって見ると確かに違和感あるけど、読むとわかる。だってジャーナリストですもんね、ちゃんと取材して」と納得。山田さんは「素直に嬉しかった。取材させていただいたのはリスペクトしている方ばかりなので、その方々も認められたかな」と受賞の喜びを語った。

■消えた一発屋の“その後”の物語

 山田さんは同書の冒頭で、時代の寵児としてもてはやされた一発屋たちが“消えた”後、「お伽噺であれば、『末永く幸せに暮らしましたとさ…』『めでたしめでたし…』とその絶頂期に幕を引くことも出来るだろうが、現実はそうはいかない。人生は続く。本書で描かれるのは、サクセスストーリーではない。一度掴んだ栄光を手放した人間の、“その後”の物語である」と彼らに光を当てた意図を述べている。

 山田さんは現代の一発屋は「負けている様を見せることによりエンターテインメントに昇華させている特別な枠の人たち」と定義する。また「自分で一発屋と言っていないと周りも“一発屋いじり”しない。人に言われるものじゃない」「観念して負けを飲み込んだ人が真の一発屋」と悲哀とプライドが入り混じった特殊な立場を解説した。

 稲垣さんに髭男爵は一発屋なのかと問われると、「もちろん。正確に言うと0.8発屋なんですけど」と補足。一発屋芸人が参加する「一発会」の元会長ダンディ坂野を1発とすると、髭男爵・ジョイマン・クールポコは0.8発。小島よしおやレイザーラモンHGは2発、と一発会で決まったランクについて解説した。

■一発屋界の仲間たち

 その後は山田さんが懐かしの一発屋芸人たちの面白さを力説。山田さんが「一発屋界のアダムとイブ」と名付けたのは2003年にブレイクしたテツandトモ。一発屋に起こる定番の出来事は全て彼らからはじまったという。それは「流行語大賞へのノミネート」「紅白歌合戦に応援枠での出場」など現在も続く流れを作った2人の偉業を並べ讃えた。また2人は営業先でリサーチを重ねることによりお客さんに合わせたネタを用意し、大きな笑いを取るという。それ故に「営業のリピート率が高い」と2人の息の長い活躍の秘訣を明かした。

 また「一発屋界の添え木」と称されるレイザーラモンHGさんは、一発屋芸人たちが親睦を深める一発会で彼らたちの心の支えになっているという。山田さんによるとレイザーラモンHGさんは「一発屋たちは面白いからブレイクした。誇りを持って生きていけ」と一発屋たちを鼓舞し、「僕たちの心のセーフティネット」になっていることを吐露した。

 稲垣さんは「懐かしい!『なんでだろう』でしょ」「『フォー』ですよね!」と彼らのギャグを身振り手振りで演じながら、「(山田さんが)書いてくれてよかった。(彼らがスゴイことを)自分じゃ言わないからね」と山田さんの視点に納得と感動の表情をみせていた。

「ゴロウ・デラックス」はTBSにて毎週木曜日深夜に放送中。次回の放送は7月19日。ゲストは引き続き山田ルイ53世さん。公式サイトでは予告動画を配信中。
http://www.tbs.co.jp/goro-dx/

Book Bang編集部
2018年7月14日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加