渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』を原作とした映画が、12月28日から全国公開される。
『こんな夜更けにバナナかよ』は、重度の筋ジストロフィー患者の鹿野靖明さんと、彼を支える学生や主婦たち約40名のボランティアの日常を描いたノンフィクション作品。第25回講談社ノンフィクション賞受賞作と第35回大宅壮一ノンフィクション賞を史上初めてダブル受賞している。
映画では、鹿野靖明役を大泉洋、ボランティアの安堂役を高畑充希、同じくボランティアの田中役を三浦春馬が演じるほか、峰竜太や綾戸智恵、原田美枝子、韓英恵、佐藤浩市などが出演する。監督は、「ブタがいた教室」「極道めし」「旅の贈りもの 明日へ」などを手掛ける前田哲が務める。
原作者の渡辺一史は、1968年名古屋市生まれ。中学・高校、浪人時代を大阪府豊中市で過ごし、1987年に北海道大学理2系入学と同時に札幌市に移り住む。1991年、北大文学部行動科学科を中退後、北海道を拠点に活動するフリーライターとなる。2003年に発表した著書『こんな夜更けにバナナかよ』で、講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2011年に発表した2作目の著書『北の無人駅から』は、サントリー学芸賞などを受賞している。
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2018年10月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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