史上初! 『カササギ殺人事件』が年末ミステリランキングを全制覇

文学賞・賞

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 英国の小説家・アンソニー・ホロヴィッツのミステリー小説『カササギ殺人事件』(東京創元社)が、年末ミステリランキングを制覇した。

「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」、さらに11日に発売された「このミステリーがすごい!2019年版」の海外部門で1位を獲得。これまでに『二流小説家』と『その女アレックス』の2作品が3冠を獲得しているが、4冠は史上初となる。

 なお、国内部門のミステリ作品では、『容疑者Xの献身』(東野圭吾・著)、『満願』『王とサーカス』(米澤穂信)、『屍人荘の殺人』(今村昌弘・著)の4作品が3冠を獲得しているが、年末ミステリランキングを全制覇した作品はない。

『カササギ殺人事件』は上下巻の長編ミステリ。本作は女性編集者が読む作中作のミステリ小説『カササギ殺人事件』の中で展開される名探偵アティカス・ピュントの推理が描かれるが、女性編集者は“ある事態”をきっかけに現実の世界で自ら謎を解き明かそうと推理を繰り広げることになる。アガサ・クリスティへのオマージュ作品でもある本作では、クラシカルな犯人捜しを味わうことができる上に、練り上げられたストーリー展開と張り巡らされた伏線、そして驚きの仕掛けによって、これまでにない挑戦的な作品となっている。

 著者のアンソニー・ホロヴィッツさんは、1955年英国ロンドン生まれ。ヤングアダルト作品『女王陛下の少年スパイ! アレックス』シリーズがベストセラーになったほか、人気テレビドラマ「名探偵ポワロ」や「バーナビー警部」などの脚本を手掛ける。2014年にはイアン・フレミング財団に依頼されたジェームズ・ボンドシリーズの新作『007 逆襲のトリガー』を執筆している。

Book Bang編集部
2018年12月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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