教科書に「文学」は必要ないのか?[ビジネス書ベストセラー]

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 2月19日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ビジネス書第1位は『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』が獲得した。
 第2位は『メモの魔力 The Magic of Memos』。第3位は『学びを結果に変えるアウトプット大全』となった。

 4位以下で注目は『AI vs.教科書が読めない子どもたち』。著者は数学者の新井紀子さん。同書ではデータを基に文章を理解できない子どもたちが多数存在する可能性について触れられている。新井さんは1月25日自身のTwitterで、公教育でなぜ『山月記』中島敦[著]を読ませるのだろうと疑問を呈して話題となった。『山月記』の文学的価値を問題視しているわけではなく、読解力の向上に繋がらない小説を必ず教科書に採択する盲目的な姿勢に疑問を投げかけているTweetだったが、同作に影響を受けた人々からの反響は凄まじく、リプライ欄は大荒れとなっている。

 一方日本文藝家協会は1月29日に「高校・大学接続『国語』改革についての声明」を出した。2022年度から国語科の授業は「論理国語」「古典探求」「文学国語」と3科目に分かれることを受け、「文学国語」が教育現場から削減される可能性が高いとし、子どもたちの「小説」離れについて警鐘を鳴らしている。文藝家協会は「単純な二項対立や表層的な水掛け論ではなく、日本語とは何か、文学とは何か、教育とは何か、という根本的な問いかけを、未来を見据えて、真摯にすること」とこの問題について広く議論を呼びかけている。

1位『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド[著](日経BP社)

教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題などをテーマに、世界の正しい見方をわかりやすく紹介 本書では世界の本当の姿を知るために、教育、貧困、環境、エネルギー、人口など幅広い分野を取り上げている。いずれも最新の統計データを紹介しながら、世界の正しい見方を紹介している。これらのテーマは一見、難しくて遠い話に思えるかもしれない。でも、大丈夫。著者のハンス・ロスリング氏の説明は面白くてわかりやすいと評判だ。その証拠に、彼のTEDトークの動画は、累計3500万回も再生されている。また、本書では数式はひとつも出てこない。「GDP」より難しい経済用語は出てこないし、「平均」より難しい統計用語も出てこない。誰にでも、直感的に内容を理解できるように書かれている。 (日経BPウェブサイトより抜粋)

2位『メモの魔力 The Magic of Memos』前田裕二[著](幻冬舎)

いま最も注目される起業家・前田裕二による渾身のメモ術!(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『学びを結果に変えるアウトプット大全』樺沢紫苑[著](サンクチュアリ出版)

最新の脳科学でわかった! 説明・アイデア・雑談・交渉など。すべての能力が最大化する、脳科学に裏付けられた伝え方・書き方・動き方。(サンクチュアリ出版ウェブサイトより)

4位『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』田村耕太郎[著](朝日新聞出版)

5位『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎[著]古賀史健[著](ダイヤモンド社)

6位『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』伊藤羊一[著](SBクリエイティブ)

7位『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』cis[著](KADOKAWA)

8位『AI vs.教科書が読めない子どもたち』新井紀子[著](東洋経済新報社)

9位『会社四季報 業界地図 2019年版』東洋経済新報社[編](東洋経済新報社)

10位『10年後の仕事図鑑』堀江貴文[著]落合陽一[著](SBクリエイティブ)

〈単行本 ビジネス書ランキング 2月19日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年2月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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