松井玲奈 初の短編小説集が高評価 文芸書ベストセラーランキングに登場

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 5月8日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『そして、バトンは渡された』が獲得した。
 第2位は『余物語』。第3位は『ひと』となった。

 注目は9位にランクインした『カモフラージュ』。女優の松井玲奈さん初の短編小説集だ。恋愛やホラー、フェティシズムなど様々な人間模様が描かれたタイプの違う6つの短編が収められている。SNSでは「初の小説とは思えない」「構成が上手い」「本当の読書家だとよくわかる」などの感想が並んでいる。また兼業作家によくみられる私小説的な作品ではないことも評価されており、ライムスター・宇多丸さんはラジオ番組で「実人生を切り売りしてゆくタイプではなく」「度肝を抜かれました」と称賛している(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」3月21日放送)。

1位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

私には五人の父と母がいる。その全員を大好きだ。森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『余物語』西尾維新[著](講談社)

“斧乃木余接とも、思えば長い付き合いになった” 老倉育に児童虐待の専門家に仕立て上げられた阿良々木暦は、家住准教授から相談を持ち掛けられる。我が子を檻に入れたまま三日も家に帰っていないという。わけあって斧乃木余接と現場に急行した彼が、そこで見たものは。これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!(講談社ウェブサイトより抜粋)

3位『ひと』小野寺史宜[著](祥伝社)

激しく胸を打つ、青さ弾ける傑作青春小説!たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。両親を亡くし、大学をやめた20歳の秋。見えなくなった未来に光が射したのは、コロッケを1個、譲った時だった―――。(祥伝社ウェブサイトより)

4位『シーソーモンスター』伊坂幸太郎[著](中央公論新社)

5位『すぐ死ぬんだから』内館牧子[著](講談社)

6位『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ[著]斎藤真理子[訳](筑摩書房)

7位『転生したらスライムだった件(14)』伏瀬[著](マイクロマガジン社)

8位『アラフォー賢者の異世界生活日記(9)』寿安清[著](KADOKAWA)

9位『カモフラージュ』松井玲奈[著](集英社)

10位『鹿の王 水底の橋』上橋菜穂子[著](KADOKAWA)

〈単行本 文芸書ランキング 5月8日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年5月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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