『虎とバット』 ウィリアム・W・ケリー著、高崎拓哉訳

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虎とバット

『虎とバット』

著者
ウィリアム・W・ケリー [著]/高崎 拓哉 [訳]
出版社
ダイヤモンド社
ジャンル
社会科学/社会
ISBN
9784478107669
発売日
2019/06/21
価格
1,980円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『虎とバット』 ウィリアム・W・ケリー著、高崎拓哉訳

[レビュアー] 産経新聞社

 『菊とバット』は米国人作家、ロバート・ホワイティングの名著だが、こちらは『虎とバット』。米エール大教授の著者が社会人類学的視点から、阪神タイガースと関西の特異な“絆”を読み解いていく。

 日本野球の社会的文化的意義を探るため、著者があえて首都ではなく関西に狙いを定めたのは平成8年。当時関西にはイチローを擁しパ・リーグを連覇したオリックスや近鉄もあるのに、地元メディアの話題は低迷する阪神のことばかり。阪神が提供する話題のあれこれを、ソープオペラ(メロドラマ)になぞらえる視点が面白い。(ダイヤモンド社・1800円+税)

産経新聞
2019年8月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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