【児童書】『ねこになっちゃった』角野栄子作、よしむらめぐ絵

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ねこになっちゃった

『ねこになっちゃった』

著者
角野 栄子 [著]/よしむら めぐ [イラスト]
出版社
小学館
ジャンル
芸術・生活/絵画・彫刻
ISBN
9784097250739
発売日
2020/07/22
価格
1,210円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【児童書】『ねこになっちゃった』角野栄子作、よしむらめぐ絵

[レビュアー] 本間英士

■キュートな「ネコ遊び」

 『魔女の宅急便』シリーズを手掛けた角野栄子さんの新作である。

 主人公のアコちゃんは、おともだちのトラトラちゃん、クマちゃんといつもいっしょの女の子。ある日、隣の家からネコのミミが遊びに来るところから物語は始まる。クレヨンで顔にひげを描いたり、あくびをしたり。みんなでネコのまねをする「にゃごにゃごあそび」を楽しむアコちゃんたちの姿がほほえましい。

 後半にはアコちゃんのママが登場。ネコみたいに丸くなり、「にゃごにゃご、ぐーぐー」と寝てしまう。「おかあさんも ねこに なっちゃった!」。驚いたアコちゃんも、まねをして寝てしまい…。お話も絵もキュートで、手元に置いておきたい一冊だ。

 推奨年齢は2~3歳前後で、担当編集者の喜入(きいれ)今日子さんは「小さなお子様の読み聞かせにぴったり」と太鼓判を押す。確かに、記者の3歳の娘も「にゃごにゃごえほん」と呼んで気に入った様子。サンタクロースが登場する続刊を11月に刊行予定だといい、こちらも気になる。(小学館・1100円+税)

 本間英士

産経新聞
2020年9月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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