2021年『本屋大賞』ノミネート10作が決定 宇佐見りん、加藤シゲアキ、伊坂幸太郎など

文学賞・賞

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 本日21日に全国の書店員が選んだ一番売りたい本「2021年本屋大賞」のノミネート作品が発表された。

 ノミネート作品は、昨年11月1日から今年1月4日までに行われた全国の438書店、書店員546人による一次投票によって上位10作品が選出された。

 大賞作品および発掘部門、翻訳小説部門の結果は、本日より二次投票が開始され、2021年4月14日に発表される予定だ。

■2021年本屋大賞ノミネート10作(作品名五十音順)
『犬がいた季節』伊吹有喜[著]双葉社
『お探し物は図書室まで』青山美智子[著]ポプラ社
『推し、燃ゆ』宇佐見りん[著]河出書房新社
『オルタネート』加藤シゲアキ[著]新潮社
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎[著]集英社
『この本を盗む者は』深緑野分[著]KADOKAWA
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ[著]中央公論新社
『自転しながら公転する』山本文緒[著]新潮社
『八月の銀の雪』伊与原新[著]新潮社
『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう[著]中央公論新社

 2008年本屋大賞を受賞している伊坂幸太郎さんや昨年初ノミネートで大賞を受賞した凪良ゆうさんがノミネート。伊坂さんは受賞年を含め6度目、凪良ゆうさんと深緑野分さんは2度目、昨日(20日)に芥川賞を受賞した宇佐見りんさんや直木賞候補となっていた加藤シゲアキさんと伊与原新さんのほか、伊吹有喜さん、青山美智子さん、町田そのこさん、山本文緒さんの7名は初のノミネートとなった。

 本屋大賞は、書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ賞として2004年に創設された文学賞。選考は書店員の投票によってノミネート作品および受賞作が決定される。

 過去には小川洋子さんの『博士の愛した数式』(第1回)、東川篤哉さんの『謎解きはディナーのあとで』(第8回)、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』(第14回)などが受賞しており、大賞作品の多くが映像化されている。

Book Bang編集部
2021年1月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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