浅田次郎の傑作時代エンタメ「大名倒産」 映画化発表で文庫版がベストセラーに

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 9月6日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『名乗らじ 空也十番勝負(八)』が獲得した。
 第2位は『生命の略奪者―天久鷹央の事件カルテ―』。第3位は『希望の糸』となった。

 2位に初登場の『生命の略奪者―天久鷹央の事件カルテ―』は現役医師でもある知念実希人さんの人気シリーズ最新作だ。天才女医・天久鷹央が多発する「臓器強奪」事件の真相に迫る。

 4位以下で注目は4位と7位にランクインした『大名倒産』上下巻。浅田次郎さんが2019年に発表した時代エンターテイメント。莫大な借金を抱えた藩を継ぐことになってしまった若殿の奮闘を笑いと涙を交えながら描く。文芸評論家の清原康正さんは《親世代の負債を押し付けられた次世代という設定は、経済問題や環境問題を抱える現代の日本ばかりではなく、世界的なグローバルな観点から見ても、身にしみて迫ってくるものがある。》と解説し《おもしろおかしく、時に涙ぐませる起伏の巧みさを楽しむことができる。》と評している。

 同作は「老後の資金がありません!」や「そして、バトンは渡された」を手掛けた前田哲さんにより映画化されることが発表された。公開は2023年を予定。

1位『名乗らじ 空也十番勝負(八)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

武者修行の終わりが近づく空也に、最強のライバルが迫る。空也は自らを狙う佐伯彦次郎の存在を知る。無用な戦いを避け、武者修行最後の地と定めた姥捨の郷を目指す空也に新たな刺客が――。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『生命の略奪者―天久鷹央の事件カルテ―』知念実希人[著](新潮社)

東京から新横浜へと向かう新幹線、移植のための心臓を運んでいたコーディネーターが襲撃され、臓器が奪われた。さらに、同様の事件が天医会総合病院でも発生する。心臓、肺、肝臓、腎臓。生命のリレーの最中、踏みにじられる死者たちの遺志。いったい誰が、何の目的で?天久鷹央は真相解明に乗り出すが、その動機は思いもよらぬものだった……。現役医師が描く本格医療ミステリ!(新潮社ウェブサイトより)

3位『希望の糸』東野圭吾[著](講談社)

東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。「死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。(講談社ウェブサイトより)

4位『大名倒産 上』浅田次郎[著](文藝春秋)

5位『落日』湊かなえ[著](角川春樹事務所)

6位『小説 すずめの戸締まり』新海誠[著](KADOKAWA)

7位『大名倒産 下』浅田次郎[著](文藝春秋)

8位『あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇』高田郁[著](角川春樹事務所)

9位『沈黙のパレード』東野圭吾[著](文藝春秋)

10位『鬼の花嫁 新婚編一~新たな出会い~』クレハ[著](スターツ出版)

〈文庫ランキング 9月6日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年9月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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