福山雅治×柴咲コウ「沈黙のパレード」 名探偵は「謎解き装置」ではなく「血が通ったヒーロー」だ[文庫ベストセラー]

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 9月27日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『沈黙のパレード』が獲得した。
 第2位は『希望の糸』。第3位は『傲慢と善良』となった。

 今週は東野圭吾作品が1位2位を独占。1位の『沈黙のパレード』は2021年に文庫化された作品だが、2022年9月16日より映画版が公開されベストセラーに。映画版では福山雅治さんと柴咲コウさんのバディが復活し、9月25日までに動員102万人、興行収入14億円を突破する大ヒットとなっている(興行通信社調べ)。同作は天才物理学者の湯川学が探偵役の「ガリレオ」シリーズ4作目の長編だ。街で誰からも愛された少女を殺害した容疑者として逮捕された男。男は無罪となり釈放され街に戻ってくる。街全体を憎悪が包み、もうひとつの殺人事件が起こる。今回湯川が対峙するのは少女を愛おしむ“普通の人々”。全員が「沈黙」する状況で湯川は真実にたどり着けるのか。

 書評家の若林踏さんは今作では《超然とした湯川の内奥に隠された感情が描かれる》と紹介し、《名探偵を単なる謎解き装置ではなく、血が通ったヒーローに仕立てる小説なのだ》と解説している。

1位『沈黙のパレード』東野圭吾[著](文藝春秋)

静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された――容疑者は女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!ガリレオvs.善良な市民たち“容疑者X”はひとりじゃない。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『希望の糸』東野圭吾[著](講談社)

東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。「死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。(講談社ウェブサイトより)

3位『傲慢と善良』辻村深月[著](朝日新聞出版)

婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》(朝日新聞出版ウェブサイトより)

4位『ありふれた職業で世界最強 13』白米良[著](オーバーラップ)

5位『結界師の一輪華2』クレハ[著](KADOKAWA)

6位『セピア色の回想録 杉原爽香49歳の春』赤川次郎[著](光文社)

7位『リコリス・リコイル Ordinary days』Spider Lily[原案・監修]アサウラ[著](KADOKAWA)

8位『落日』湊かなえ[著](角川春樹事務所)

9位『わが家は祇園の拝み屋さんEX 愛しき回顧録』望月麻衣[著](KADOKAWA)

10位『小説 すずめの戸締まり』新海誠[著](KADOKAWA)

〈文庫ランキング 9月27日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2022年10月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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